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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos10犯罪者たちの秘密な宴〜The Desperado Party〜
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一度の魔導の祭典、デスペラードパーティ! 最後の一組になるまで戦闘行為ありのデスレースを繰り返す!』
実況者らしき奴のハイテンションなその言葉に、参加する連中が「うぉぉぉぉぉ!」って雄叫びを上げ始めた。ちょっと想像してたのと違う、この犯罪者の集会。もっと暗くて陰鬱として、殺気だった中でやるもんだと思ってた。
『わたくし、Bブロックの実況を担当します、ザック・キザシです。どうぞよろしくお願いします! えー、それではスタートの前に各ブロック、全参加チームを紹介していきましょう! Aブロックのジャックさん』
『はい。Aブロックの実況を担当する、ジャック・キザシです。このブロックには――・・・』
Aブロック担当の実況者がAブロックで競い合う参加チームのチーム名やメンバーの名前、それぞれ犯してきた罪状を紹介してく。どれもこれもクズみたいな連中ばかりだった。
こうやって全参加チームの名前や犯罪歴を知らせるのもパフォーマンスの一環ってわけだ。ふつふつと湧き上がってくる怒り。中には子供を拉致して労働力として売り捌くっていう、生かしておく理由が見つかんねぇほどのクズも居た。
(テメェらの面、ぜってぇ忘れねぇかんな)
次いでBブロック。あたしらが居るブロックの紹介だ。真っ先に紹介されたのが、あたしらに突っかかってきたホーカーっつうチームだ。ソイツらもコードネームで、ハリアー、ハリケーン、タイフーン、テンペスト、ホットスパー、だ。奴らホーカーは名のある空戦特化の犯罪請負の傭兵らしい。あたしらにケンカを売った自信はそこから来てるみたいだ。
『さぁ! この祭典に異色のチームが初参加! 楽園の番人パラディース・ヴェヒター! 3ヵ月ほど前に流星のごとく現れ、我々アウトロー、デスペラードを狩りに狩っている、戦闘特化のベルカ騎士!』
あたしらが紹介されて初めて周囲に居る、あたしと同じ第二翔者の連中が殺気立った。あたしの殺気に腰が引けてた連中も殺気立って睨んでくる。ああ、これだよ。緊迫してる中での狩り。腰が引けてる連中を潰してもしょうがねぇ。やる気を漲らせている中でそれを実力でぶっ潰して絶望させる。そして自業自得だってことを思い知らせてやるんだ。
『者ども! 仲間・身内がパラディース・ヴェヒターに捕まったのなら、ここで逆襲を成し遂げるもよし! 無関係な者もここで討ち取って名を上げるもよし! コネを築いて協力関係を結ぶもよし!』
最初の2つは雄叫びで応えて、最後の協力関係云々には大ブーイングの嵐だった。こっちだって死んでも嫌だっつうの。テメェらのような奴らと協力なんてな。
こうして全ブロックの参加チームのメンバー紹介が終わった。どいつもこいつも狩り甲斐のあるクズばかりだったけど、中にはなんの犯罪歴も無い腕自慢・腕試しをしにきた奴も居
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