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Epos10犯罪者たちの秘密な宴〜The Desperado Party〜
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ことに対して反対とでも言うように苦い顔をしている。

「えっと、ええよ、それくらい。みんなが来る前、ルシル君と出会う前はずっと独りぼっちやったもん」

若干泣き笑いが入ってるはやてにそう言われ、ヴィータとシャマルははやての名前を呼び抱きついた。

「ルシル! どうにかなんねぇのかよ!」

「ルシル君っ! はやてちゃんを独りぼっちにするなんてあんまりよ!」

止まることを知らない俺への非難。俺は小さく溜息を吐いて「最後まで聴いてくれ」と2人を黙らせる。

「そうならないためのプランは用意してある。はやてを留守番させると1人になる。そうならないために、俺は異界英雄(エインヘリヤル)を召喚しようと考えてる」

「エインヘリヤル・・・、セインテストの使い魔さんね」

「ああ。みんなの信頼を得ているフェンリルを召喚するつもりだ」

「で、でもフェンリルさんを召喚したらルシル君、魔法使えんくなるんやなかった?」

「いや、その問題はもう解決してあるから心配しなくていいよ。で、どうだろう? フェンリルがはやての側に居てくれれば問題かと思うんだけど?」

ジュエルシードの影響で魔力制限が緩んだ今なら、戦闘行為も可能なままで“異界英雄エインヘリヤル”を召喚できる。まぁ、少なからず使用魔力が減るが、雑魚相手(判っている今回の参加者の最高ランクはAAAだ) なら問題はないだろう。
みんなを順繰りに見る。シグナムとザフィーラはフェンリルの人(狼か?)の良さを知っているからか纏っている空気を和らげた。が、心配性のヴィータとシャマルは未だ完全に納得していないようだ。

「それとも・・・どっちかが残るか?」

「「え?」」

「フェンリルを戦力として連れて行ってもいい。招待状にはパラディース・ヴェヒターの皆様とあった。個人を指名していない。フェンリルを新しい騎士として名乗らせれば問題ないだろう」

フェンリルのコードネームはそうだなぁ。狩猟騎士ハンター、かな。などとそんなことを考えていると、「わたしは大丈夫や。フェンリルさんとお留守番してる」はやてが笑顔でそう言った。

「フェンリルさんとは付き合い長いしな。フェンリルさんと一緒に応援するから。みんな、頑張ってな。そして無事で帰って来てな」

そういうわけで、はやてはフェンリルと一緒に留守番となり、俺たちパラディース・ヴェヒターは3日間のデスレース、デスペラードパーティに参加するために第33無人世界へ向かうことになった。その日の夕食は、「験を担いで、今日はカツや♪」豚カツ・牛カツ・チキンカツ・ハムカツ・エビカツという、カツのオンパレードだった。勝つとカツ。よく聴く験担ぎだ。そして深夜1時。俺たちはそっとはやての寝室を覗き、フェンリルと一緒に眠りについているはやてに「い
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