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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos10犯罪者たちの秘密な宴〜The Desperado Party〜
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もしれない。それは良いことだ。だけど標的が少なくなればそれだけ完成が遅くなる」

「どうせ減るなら稼いだ後で、か」

「そういうこと。このレースで一気に稼ぎ、後々の標的減少でも困らないように」

本当は減ったところで問題はさほどない。こうして名を売っていけば、必ずと言っていいほど俺たちの首を獲って名を上げようという腕に自信のある馬鹿どもが現れるはずだ。そいつらが魔導犯罪者なら返り討ち、違えば拘束でもして撤退すればいい。

「なぁ、ルシル。レースってんだから入賞したら何か貰えたりするのかよ」

「一応賞金が1千万クレジット。あと優勝チームには願いを1つだけ叶える、というのもある。魔導犯罪者は裏社会の情報やコネクションと言ったものを。フリーランスの魔導師は働き口だな。己の魔法の腕を買ってくれる雇い主探しだ。
で、だ。その、願いを叶える、というのが俺たちの目的だ。俺たちの願いはこうだ。参加チーム全員のリンカーコアを差し出せ。開催側や参加チームは優勝チームの願いを果たさなければならない、という掟があると言う。その掟があるからこそ今もこんなふざけたレースが続けられている」

勝ちさえすれば一生遊んで暮らせるような願いを叶えることも出来るのだ。参加資格を得た者は必ず出場し、得られなかった者は飛び入り参加しようと躍起になるも追い返されるそうだ。

「わはっ。お前、すげぇこと考えんだな」

「でもそんな簡単に聴いてくれるとは思えないわ・・・。思いっきり反抗されそう」

「だろうな。だが願いを宣言した以上は果たしてもらうさ。あと優勝するまでの数レースの最中にもリンカーコアは回収する。何せ戦闘行為ありだ。文句は言われない」

「ルシル。お前、考えることがいちいち恐すぎ」

ヴィータにそう呆れられた。そんなヴィータたち守護騎士を見回し「俺からは以上だ」と話を締めた。

「ま、そういうことならしょうがねぇよな。あたしはやるぜ」

「我も問題ない。ルシリオンの指示に従おう」

「私もそれでいいで〜す」

「守護騎士一同、お前のプランに賛成だ、ルシリオン」

「ありがとう、みんな」

実行部隊である守護騎士の賛成は得た。が、一番重要な問題がまだ残っている。俺は「はやてのことなんだけど・・・」心配でしょうがないと言った風な面持ちでみんなを眺めていたはやてへと目をやると、シグナム達も彼女へ顔を向けた。

「5人1組のチーム戦だから、メンバー総出なんだ。俺たちが家を空けている間、はやてが1人になる」

「はやて1人にさせるなんてダメ!」

真っ先にヴィータがソファから立ち上がって両腕をバッテンにした。シャマルも「私も反対! 私が残ります!」って挙手。黙ってはいるがシグナムとザフィーラも、はやてが1人で留守番する
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