第二十四話 新たなる局面
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彼とそのサーヴァントは聖杯召喚の障害であると同時に、君ら一人一人の敵だ。
故に、ここに暫定ルールの設定を宣言する。
今後、キャスター及びそのマスターの位置情報を君達に解除する。
見事キャスターとそのマスターを討ち取ったものには特例措置として追加の令呪を寄贈する。
もし単独で成し遂げたのであれば達成者に一つ。
また他者と共闘しての成果であれば、ことに当たった全員に一つずつ。
令呪が贈られる。
このルールに従うか否かは君たちの判断次第。
熟考し、ゲームに挑みたまえ。
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二日前に、このようなメッセージがアスナの元に届いた。
無論、正義感の強かったアスナは、この暴挙を許す事は出来なかった。
故に首謀者を説得、またはキャスターを止めるために行動を起こす。
アスナ達主従はそのメッセージに書かれていた位置情報を頼りに四十五層の迷宮区へと足を運んでいた。
だが、彼等に予想外の事が起きる。
フィールドを出て三十分ほど進んだ所で、ある存在と鉢合わせした。
目の前に立っていたのは、フルプレートのアーマーを身にまとった不気味な存在。
バーサーカーはアスナ達に敵意を剥き出しにして、突如襲いかかって来たのであった。
突然のバーサーカーの襲来。
だが、アーチャーはそれに対しても冷静に対処していた。
常に冷静なアーチャーは、襲いかかるバーサーカーを油断なく迎え討ち、この場を切り抜けようとしていた。
そして冒頭へと至る。
「(何で……)」
あまりにも唐突な出来事であったため、アスナは軽く混乱していた。
聖杯戦争に関して、アスナは否定派である。
お互いに潰し合っても攻略の妨げになるだけという考え。
そして何より聖杯という願望機をアスナは信用していなかった。
だからこそ、目の前で戦いを仕掛けてきたバーサーカー。
……そしてそのバーサーカーを蔭ながら従えているそのマスターに問いかけたかった。
――――――何故私達は戦わなければいけないのか。
だが、相手は理性を持たない狂戦士。
話が通じる相手とは思えない。
そのマスターも、今どこにいるかも分からないし、話しようがない。
「(いったいどうすれば……)」
思考を巡らせるが、考える時間もほとんどない。
こうしている間にも、アーチャーが防戦一方の戦いを強いられていた。
「―――――ぐっ…!」
バーサーカーの激烈な剣筋はアーチャーを徐々に追い詰める。
体中に傷を受けつつも、アーチャーは投影を繰り返し反撃の隙を見定めていた。
が、状況はさらに悪化する。
「(―――――魔力が底をつきそうだな……)」
アーチャーに限界が近づき始めて
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