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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
預言者の著書 〜Prophetin Schriften〜
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、事情を知らない私となのはとフェイトは驚くことになった。何せ伝説とまで言われている三提督が、非公式で後見人として登録されているんだから。なのはもフェイトも驚いてる。というか、局員なら驚かない方がどうかしてる。
そんなとんでもない事態となっている理由は・・・
「私の能力・預言者の著書プロフェーティン・シュリフテンと関係があるんです」
騎士カリムが告げた。能力? あぁ、残念。ルシルがいれば複製できたのに。私はルシルの複製されたものなら使えるけど、複製することは出来ない。
「
預言者の著書
(
プロフェーティン・シュリフテン
)
は、半年から数年先の未来を書き出した詩文形式の預言書を作成することが出来ます」
騎士カリムは、手にしていた手の平に乗るくらいの紙束を纏めていた紐を解いた。すると光を発しながら紙束がバラけて、騎士カリムの周りを囲むようにして回り始めた。かなりすごい能力かと思ったけど、ミッドの衛星軌道にある2つの月の魔力によって、年一にしか発動できないって事だ。
じゃあ、ルシルが複製しても意味はない。この世界限定なら尚更。そういう制限のないものはルシルもすでにいくつか持ってるから余計にだ。それにルシルの固有魔術にもあった気がする。なんだっけ、コード・ミーミルだったかな?
「預言の中身は古代ベルカ語となりますので、解釈によって内容が大きく変わってしまい、しかも次元世界に起こる事件をランダムで記されるだけと言う、実用性に少々欠けてしまうのです。それだけでなく、正しく解釈しても的中率はお世辞に言っても良いわけではないので、あまり便利ではない能力なんです・・・」
騎士カリムの周りを回っている紙片のうち3枚の紙が、私、なのは、フェイトの前に飛んできた。さらっと目を通してみる。書かれた文書は私の世界で使っていた言語に似て、少し読める。やっぱりベルカと、故郷レーベンヴェルトは関係があるようだ。
「「・・・?」」
チラッとなのはとフェイトを見てみる。私と違って、なのはとフェイトはさっぱりなようで、首を横に振ってお手上げといった風だ。ていうか、騎士カリムには大変失礼だけど、預言者の著書使えねぇ〜。
「騎士カリムのこの予言には聖王教会はもちろんのこと、次元航行部隊の上層部も目を通す。まぁ信用するかどうかは別問題となっているが、有識者による予想情報の1つとして捉えてもらっている」
「でもな、地上部隊はこの予言の事を良く思ってない」
「ああ、そう言えば有名だもんね、ゲイズ中将のレアスキル嫌い」
レジアス・ゲイズ中将。平和を求める姿勢は良いけど、どっか危なっかしいんだよね。優秀で地上の正義の守護者って聞くけど、黒い噂も絶えない。でも地上部隊における下からの信頼が厚い。まったくもって面倒な人だ。
「で、だ。騎士カ
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