暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
預言者の著書 〜Prophetin Schriften〜
[4/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ィオの足をその手でトントンと叩いて彼女を見上げる。

「・・・ぅぅ」

少し揺らぎ始めたようだ。あともう一押しといったところだな。右手の親指と人差し指を何かを摘むようにしながら、ヴィヴィオの顔の前に近づける。それで少しヴィヴィオが引いたが、構わずに左手の指を鳴らす。右手に一瞬の煙が上がって、そして霧散する。

「????」

ヴィヴィオは本当に不思議そうな顔をしている。親指と人差し指が摘んでいるのは、さっきまで無かった1輪のクジャクアスターの花。花言葉は可憐。ヴィヴィオにはちょうど良さそうな花だ。

「どうぞ、お兄ちゃんからのプレゼントだ」

クジャクアスターの花を1輪、そっとヴィヴィオの髪に挿す。少しビクッとさせてしまったが、大人しく受け入れてくれた。

「よかったね、ヴィヴィオ。すっごく可愛いよ♪」

なのはにそう言われ、ヴィヴィオは小さく頷いた。もうそろそろいいだろう・・・。

「だから、なのはさんが戻ってくるまでの間だけ、お兄ちゃん達と遊ぼう? 遊んでいれば、すぐになのはさんが戻ってくるから」

「・・・ホント?」

ヴィヴィオがなのはと私を交互に見ながら確認してきた。それに私となのはは笑顔で頷いて応える。

「うん、ホントだよ。それまで大人しく待っててね、ヴィヴィオ」

「・・・うん」

なのはの言葉を聞いて、ヴィヴィオがゆっくりとなのはから離れた。ミッションコンプリートだな。

「よしっ、それじゃ肩車・・・いってみようか?」

「・・・うん」

ヴィヴィオの脇下にそっと両手で入れて持ち上げる。いきなりのことでヴィヴィオも驚いたようだったが、私の肩に乗せクルクル回ってみると小さく、本当に小さくだが笑い声を上げてくれた。

「ほーら、どうだ、ヴィヴィオ・・・?」

なのはもフォワードの子たちも安心したような表情をしているのが判る。こんな私でも役に立てて何よりだ。

『ありがとう、ルシル君。でも、すごいね。何か慣れてるみたいだったよ?』

『ん? あぁ、まぁな。それにしてもどうするんだ、ヴィヴィオは? このままずっと君が面倒を見るわけにもいかないだろ?』

『うん。それについてはまだ考えてるんだけど・・・』

そこのところはなのはに任せるしかないな。なのはがどういう選択をしても、それを手伝ってあげればいいか。六課には女性隊員が多く在籍しているし、後学として経験させるのもいい。

「失礼しまーすっ♪」

そう挨拶をしながらこの部屋に入ってきたのはシャル。そのうしろにはフェイトとはやても居る。

「なんやルシル君、こうゆう事したことあるんか?」

「黙秘。それより何かあったのか、はやて」

はやての質問には黙秘権を発動。そんな残念そうな顔をしても
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ