暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
預言者の著書 〜Prophetin Schriften〜
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ィオの足をその手でトントンと叩いて彼女を見上げる。
「・・・ぅぅ」
少し揺らぎ始めたようだ。あともう一押しといったところだな。右手の親指と人差し指を何かを摘むようにしながら、ヴィヴィオの顔の前に近づける。それで少しヴィヴィオが引いたが、構わずに左手の指を鳴らす。右手に一瞬の煙が上がって、そして霧散する。
「????」
ヴィヴィオは本当に不思議そうな顔をしている。親指と人差し指が摘んでいるのは、さっきまで無かった1輪のクジャクアスターの花。花言葉は可憐。ヴィヴィオにはちょうど良さそうな花だ。
「どうぞ、お兄ちゃんからのプレゼントだ」
クジャクアスターの花を1輪、そっとヴィヴィオの髪に挿す。少しビクッとさせてしまったが、大人しく受け入れてくれた。
「よかったね、ヴィヴィオ。すっごく可愛いよ♪」
なのはにそう言われ、ヴィヴィオは小さく頷いた。もうそろそろいいだろう・・・。
「だから、なのはさんが戻ってくるまでの間だけ、お兄ちゃん達と遊ぼう? 遊んでいれば、すぐになのはさんが戻ってくるから」
「・・・ホント?」
ヴィヴィオがなのはと私を交互に見ながら確認してきた。それに私となのはは笑顔で頷いて応える。
「うん、ホントだよ。それまで大人しく待っててね、ヴィヴィオ」
「・・・うん」
なのはの言葉を聞いて、ヴィヴィオがゆっくりとなのはから離れた。ミッションコンプリートだな。
「よしっ、それじゃ肩車・・・いってみようか?」
「・・・うん」
ヴィヴィオの脇下にそっと両手で入れて持ち上げる。いきなりのことでヴィヴィオも驚いたようだったが、私の肩に乗せクルクル回ってみると小さく、本当に小さくだが笑い声を上げてくれた。
「ほーら、どうだ、ヴィヴィオ・・・?」
なのはもフォワードの子たちも安心したような表情をしているのが判る。こんな私でも役に立てて何よりだ。
『ありがとう、ルシル君。でも、すごいね。何か慣れてるみたいだったよ?』
『ん? あぁ、まぁな。それにしてもどうするんだ、ヴィヴィオは? このままずっと君が面倒を見るわけにもいかないだろ?』
『うん。それについてはまだ考えてるんだけど・・・』
そこのところはなのはに任せるしかないな。なのはがどういう選択をしても、それを手伝ってあげればいいか。六課には女性隊員が多く在籍しているし、後学として経験させるのもいい。
「失礼しまーすっ♪」
そう挨拶をしながらこの部屋に入ってきたのはシャル。そのうしろにはフェイトとはやても居る。
「なんやルシル君、こうゆう事したことあるんか?」
「黙秘。それより何かあったのか、はやて」
はやての質問には黙秘権を発動。そんな残念そうな顔をしても
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