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言が当たっていれば、すぐに自由に動き出せる戦力のある部隊が必要になる。それが“機動六課”。これでようやくこの部隊の過剰戦力についても納得できた。

「そっか。地上本部の武力や発言力の強さ、また一段と強くなってるみたいだもんね。これ以上本局と地上本部の確執を生みださないために、表立っての主力の投入は出来ないわけ、だ」

「まぁおおよそはシャルの言うとおりだ。みんなには本当にすまないと思う。こういった後ろ暗い政治的な話は、出来るだけ現場に持ち込みたくないんだが・・・」

それはどこの世界でも、いつの時代でも抱える問題の1つだ。現場は常にそういった上層部の政治云々で乱される。少しは現場のことも考えてほしいものだよね。

「どんな手段を使ってでも地上で自由に動くことが出来る部隊が必要やった。レリックの件だけで事が済めばええし、もし大きな事態になってしまったとしても、最前線で事態を見守って、地上本部が本格的に動くか、本局と教会の主力が投入されるまでの間、頑張るのが私ら六課で・・・。それが六課の意義、ということなんや」

ようやくはやての口から発せられた“機動六課”の真実。なのはとフェイトは頷いて応えた。私も“大罪ペッカートゥム”と“アポリュオン”が関わってくる以上は全力でみんなを助ける。

「シャル、そしてこの場に居ないルシルにも改めてお願いしたい。どうか、君たち2人の力を僕たちに貸してくれ。君たちにも君たちなりの事情があるだろうが、今回の一件が終わるま――」

「はいストップ!!」

クロノが椅子から立ち上がって、私に頭を下げてまで頼み込んでこようとしたから止める。そんなことしなくても助けるに決まってるでしょ、バカ。

「私の答えも、ルシルの答えも、とっくの昔に決まってる。事情なんて気にしないで。大切な友人が困っているのに手を貸さない馬鹿がどこにいると思う? だから頭を下げる必要もない。こっちが好きでやるんだから、好きなだけ使ってくれていい。そもそも無関係じゃないしさ。ペッカートゥムも管理局に関わっちゃっているし。私たちがみんなから貰った幸福(もの)のお返しはまだ出来ていないんだから」

守るための戦い。それは騎士として、そして守護神としての私が望んでいたものだ。その守るものが友人だというのなら尚更喜ばしいことじゃないの。

「というわけでクロノ。今から少しでも頭を下げたらマジでキレるから。だからやめてよ」

クロノに少し怒鳴るように言って頭を下げさせないように釘を刺しておく。クロノは立場としてそうしたんだろうけど、こういう場合は友人として頼ってほしいものだ。全力でみんなを守ってみせるよ。たとえ何が来ようとも・・・みんなを害するものは全て・・・。

(殺し尽くしてやるわ)

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリ
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