スーパーロボット大戦OG外伝
番外編026話 転移先が火星?
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えはないし。というか、ネギま世界で混沌精霊と化した俺には及ばない物の、それでもこれ程の戦闘力を誇る相手だ。OG系のスパロボには出てこないだろう。
となるとここはスパロボの世界じゃない?
「……」
苔と岩と砂。そんな状況の周囲を見回す。
いや、うん。確かにどう見てもスパロボの世界じゃないのは一目瞭然か。
「となると、恐らくリュケイオスで転移する時にトラブったか……いや、一番可能性が高いのはレモン達がOGs世界の座標入力をミスった可能性か? とにかく一端ホワイトスターに戻るべきだな」
幸い、空間倉庫の中にはアギュイエウスが内蔵されているトリニティゲインがある。これがあればここにゲートを設置して向こうに帰還するという手段を取らなくても済む。
まぁ、基本的に原始時代の文化しかないだろうこの黒い奴等にゲートの使い方を理解出来るとは思わないけど、念には念を入れておくとしよう。
そう判断して、脳裏に空間倉庫のリストを表示しようとしたその時……ふと目に付く物があった。
それは、まるで俺を囲むようにして存在している黒い影、影、影。
いや、これは囲むようにじゃなくて実際に囲んでいるんだな。目的は……
チラリと炎の円柱に捕らえられている黒い奴へと視線を向ける。既に人間では耐えられない程に高温になっている円柱の中だが、それでも地面に倒れ込んで苦しそうに痙攣してはいるがまだ生きている。
「仲間の救出……か?」
原始人レベルの文明だと思われるこいつらが仲間の救出とか考えるとは思えないが、それでも実際に集まっているとなるとそういうことなんだろう。
「面倒臭いな」
一箇所に固まって攻めてくるのなら『燃える天空』辺りで一掃出来るのだが、こうも広範囲に広がられているとな。それにこの世界だとかなりSP消費も激しい。そうなると……
脳裏に空間倉庫のリストを展開し、グロウセイヴァーを選択。トリニティゲインでもいいかと思ったんだが、折角今までと違う世界に来たと言うのに何の土産も無しに帰るのはちょっと癪だしな。
そのまま俺の隣に姿を現したグロウセイヴァーへと混沌精霊の力を使って空を飛んで乗り移り、機体を起動させる。
「さて、手始めにこれでも食らえ、ファイア・ダガー、発射!」
胸の胸部装甲を展開。多段頭ミサイルを発射する。
「じょう! じょじょじょう!」
何やら指示を出すかのように叫ぶ黒い奴。いや、実際それは指示だったのだろう。俺を中心に囲んでいた集団のうち、ファイア・ダガーの飛んで行った方の奴等だけが散開し、逆にそれ以外の者達はこちらへと向かって走ってくる。
その速度は瞬動よりは遅いものの、普通に走っているだけだと考えると明らかに人間以上の速度だった。
いや、ネギま世界は例外と
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