第2章
戦闘校舎のフェニックス
第48話 絶賛決戦中です!
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もあったし、人目を気にしていたんだが、今はこれだ。
会えない時間が愛を育むとどっかで聞いたことがあるが、今の鶇がまさにそれだって気がしてきた。
「……だからって……イッセーもイッセーよ。あんな最低な技を思い付いて…」
(……まったくだ…)
合宿初日、キッチンで魔力で全ての野菜の皮を剥いていた時のイッセーの顔から、コイツはこんな技を開発するなと予感はしていた。
できれば外れてほしかったが、見事に的中してしまったわけだ。
止めさせる事もできなくはなかったが、イッセーのあの性欲に関しては、俺はもう随分前から放っておく事にしていた。
「……ところで鶇…」
「ん〜、何〜?」
「イッセーに手伝ってくれって頼まれたのか?」
「ううん、最初はアーシアちゃんから服を借りて、夜中に一人でやってたんだけど、その事が気になったアーシアちゃんと、イッセー君が夜中に外に出て行くのを見かけて気になった私がイッセー君の所に行ったら、イッセー君の未完成の技が当たって服が破れちゃってね〜、その後、事情を聞いた私とアーシアちゃんが手伝ってあげる事になったの〜」
どうやら、鶇もアーシアも自主的に手伝っていたようだ。
「……何でその流れで手伝う事になるのよ…」
確かに、燕の言う通り、普通なら手伝うどころか怒るところのはずなのだが。
「だってイッセー君のお手伝いしたかったから」
惚れた男の力になりたいと言う気持ちが強かったと言う訳か。
とりあえず、鶇のベタ惚れ振りを改めて再認識したところで俺達は映像の方に目を向け直した。
他の映像では、ライザーの兵士(ポーン)三人が木場達が仕掛けた罠(トラップ)を難なく突破し、部長達の本陣である旧校舎に到達した途端、旧校舎が霧となって消失した。
これは副部長が仕掛けた幻術を組み込んだ結界型の罠(トラップ)で、敵が通常の罠(トラップ)に気を取られているところを幻術を掛け、結界内に閉じ込める物であった。
ライザーの兵士(ポーン)達は油断していたため、あっさりと罠(トラップ)に嵌まっていた。
そこへ木場が現れた。
木場の役割は罠(トラップ)に嵌まった敵を一網打尽にすることであった。
相手は三対一であることで、余裕を出していたが、ぶっちゃけ、俺の見立てでは、木場の方が実力が上で、なおかつ副部長の罠(トラップ)による地の利があるので、木場の勝利は目に見えていた。
再び、イッセー達の方の映像に目を向けると、イッセーの相手の兵士(ポーン)達はイッセーの技で全裸にされたため、戦闘続行はまず無理だろう。
ちなみにイッセーは技が決まった事に悦に浸っていたため、兵士(ポーン)達の非難の声は全く耳に入っていなかった。
『……見損ないました』
『…ウッ…』
だが、さすがに仲間の塔城の声は来るものがあったようだ。
ちなみに塔城の方も相手の
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