暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜後編〜
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とかあって繋がらないこともある。なのに守護神としてのリンクが妨害されるなんて・・・まず有り得ない。ヤツらの中に、そんな術を持つヤツがいるということ? それとも・・・。
「・・・ルシルに・・・何かあった・・・?」
空を翔けながらルシルのことを思っていると、「来たか。三番」と私を待ち構えていたように男が2人、私の行く手を拒んでいた。
「・・・ペッカートゥム。どっちも知らない顔だけど・・・ナニ?」
「
許されざる傲慢
(
ルシファー
)
だ」
「そんでオレが
許されざる憤怒
(
サタン
)
だ」
白いスーツの男が腕を組みながら“ルシファー”と静かに告げて、黒の燕尾服の男が左手の親指を自分に向けて“サタン”と笑みを浮かべた。
「傲慢と憤怒、か・・・。六番目と四番目が私に勝てると思ってるの?」
軽い挑発を口にしながら、自分で掛けたリミッターを解除する。使用する魔力はSSランク。状況を見てSSSへと上げる。けど市街地ということで、SSやSSSの魔力攻撃は使えない。だから使うのは“キルシュブリューテ”の神秘による攻撃のみだ。
「俺たちに勝てるかどうかは試してみるといい」
「こっちは時間がねぇんだ。だが、簡単に終わってくれるなよ、三番!!」
「上等・・・。そっちこそ簡単に・・・あ、終わってくれていいんだ」
“キルシュブリューテ”を鞘から抜いて臨戦態勢に移る。ルシルのことは気になるけど、今はこいつらを片付けるのが先だ。
・―・―・―・―・―・
首のないルシリオンの遺体を前に3体の“大罪ペッカートゥム”が静かに佇む。許されざる嫉妬レヴィヤタンは無表情、許されざる強欲マモンはつまらなそうに、そして許されざる色欲アスモデウスはただルシルを見下ろして口元を堅く結んでいる。
「結構簡単に終わっちゃったよね。もう少し苦戦すると思っていたけどさ」
マモンの言葉に他の2体は応えない。そんな中、アスモデウスは辺りを探るように見回し始めた。
「どしたの?」
「判らないの、マモン? 欠陥品は今は人間なのよ? なのにこの体からは一切血が流れていない。つまり、これは・・・
贋物
(
フェイク
)
」
アスモデウスの言うとおり、ルシりオンの首からは血が一滴も流れていない。マモンもそのルシルの体から血が流れていないことに気付いたようで、アスモデウス同様、周囲を警戒し始める。
「こんなモノで私たちを欺けるとでも思ったのかしら」
アスモデウスは転がっているルシリオンの頭部へと近づき、勢いよく踏みつけた。グシャっと音がしたあと、頭部だったものは光となって消滅していった。
「あはは、たとえ贋物でもスカッとするよこれ」
マモンは未だに残っているルシリオンの胴体を散々痛めつけてから消し飛ばした。改めてルシ
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