暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜前編〜
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†††Sideはやて†††

ようやく強制着せ替え(コスプレとも言うなぁ)タイムも終わって、ゆっくり出来ると思ったのも束の間、キャロからの全体通信による緊急連絡が部隊長室内に響き渡る。

『こちらライトニング4。緊急事態につき現場から状況を報告します。サードアベニュF23区画にて、レリックと思しきケースを発見しましたっ。それと、ケースを所持していた女の子がひとり・・・、意識を失っていますっ』

ソファにぐったりと腰掛けてたみんなに緊張感が漂う。みんなは一斉に立ち上がって、いつでも行動に移れるようにしとる。その少女を抱きかかえたエリオと、少女の様子を診てるキャロがモニターに映った。背格好から見て5〜6歳くらいで、普段なら綺麗なはずの金の髪も服をボロボロ。かなり酷い状況の中を歩いて来たんやろね。

『指示をお願いします!』

「判った。救急の手配はこっちでするから、エリオとキャロはその子に応急処置、そしてその子ともどもケースを保護ね」

エリオとキャロの隊長であるフェイトちゃんの指示が飛ぶ。なのはちゃんはスバルとティアナに、エリオ達と合流するように指示を出した。

「全員待機態勢。各員は急いで配置に戻ってなっ。安全確実に保護するよ。レリックもその女の子もやっ」

「「「了解!」」」

なのはちゃん、フェイトちゃん、そしてリインが私の指示に応える。それを確認した後、シャルちゃんとルシル君への方へと振り返ると、2人はキリッとした面持ちで整列した。

「シャルちゃんは隊舎で待機。でもいつでも出れるようにしておいてな」

「ん、了解」

「ルシル君は隊長たちと一緒に行ってほしいんやけど、ええか?」

「ああ。ここに帰って来てからはシャルばかりが出ているからな。私としてもそろそろ動きたかったところだ」

協力者であるシャルちゃんとルシル君の2人にも指示を出す。でもシャルちゃんはちょっと不満そうやな。でも明らかに疲れとる顔やし気遣いやで、これは。その反面、ルシル君は完璧に仕事顔。さっきまでの疲れてた(精神的に)顔がウソのようや。

「それじゃあ機動六課、出動やっ」

†††Sideはやて⇒ルシリオン†††

ヴァイスの駆るヘリに乗り、フェイト達と共に現場へと着いた。そしてシャマルがすぐさま少女の診察を開始。その結果は、「・・・うん、バイタル安定。危険な反応はないし。大丈夫よ、心配ないわ」異常なし、ということだった。
キャロからこの子は地下水路をかなり歩いたらしいと聞いた。それが原因の衰弱といったところだろう。何にしても大丈夫ということなら良かった。キャロとスバルはシャマルの診察結果に「よかったぁー」と安堵の声を上げた。他のみんなも声には出さないが、表情には安堵がハッキリと出ている。

「ごめんね、みん
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