暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜前編〜
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も多いな」

ガジェットの数の多さに改めて舌を巻く。一体何機作っているのか。それ以前に犯罪者であるスカリエッティには金銭的な問題はないのだろうか。そもそもスカリエッティには謎が多すぎる。通信映像や音声のデータがあるのに、一度も逮捕歴がないというのもおかしい。何か大きな後ろ盾でもあるのか? それが“アポリュオン”と繋がっている・・・? くそっ、人間に干渉して、一体何を企んでいるんだヤツらは・・・。

『ルシルさんっ、増援ですっ!』

リインから念話が届く。リインとヴィータの見ている方に視線を移すと、さらに何十機ものガジェットが見えた。

「確認した。第四波(フォースバレル)・・・装填(セット)

市街地戦ということで使用する魔力をAAA+に設定している。それでもガジェットを破壊するだけならお釣りが来るから気にならない。「離れてくれヴィータ、リイン」と告げ、射線上から2人が退いたことを確認。

蹂躙粛清(ジャッジメント)

号令を下し40の槍の軍勢を、増援として現れたガジェットへと放つ。ヒットまで4・・・3・・・2・・・1・・・ん? 槍がいくつかのガジェットをすり抜けた・・・?

「あれは・・実機と幻影による混成編隊・・・か。面倒な能力を持つ奴がいるな。フェイト、なのは。増援のガジェットの中に幻影が混じっている」

北西を担当する2人に念話で報告しておく。

『うん、こっちでも確認できたよ。防衛ラインを割られない自信はあるけど、ちょっと数が多いかな』

『でも、これはこれで良い知らせだよ。ここまで派手な引き付けをするんだから、海上(ここ)のガジェットは全て囮だと思うんだ』

「ああ、そう考えるのが妥当だな。本命はヘリか地下・・・か。あるいは両方か」

――第五波(フィフスバレル)装填(セット)蹂躙粛清(ジャッジメント)――

念話の間でも間髪入れずにカマエルを放ち続ける。だが実機を破壊する数より、幻影にミスする数が多くなってきた。

『こちらスターズ4! ルシルさん、今よろしいですか!?』

ティアナからの通信モニターが私の前に展開される。ティアナの表情は焦りと疑惑に満ちたものとなっていた。

「どうした?」

『地下水路D26区画でレーガートゥスと思われるものがいます! ですがあたし達を見ても何の動きも見せようとしないので・・・指示をお願いします!』

レーガートゥスが地下に? この付近一帯が様々な魔力で満ちている所為で気付かなかった。

『ルシル君、行って。ここは私たちで何とかするから』

『それにどの道、地下に誰か行かないといけなかったから。ルシル、新人たちの方をお願い』

なのはとフェイトから地下へ行くように念話が届く。確かに地下に主力が向かう可
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