暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜前編〜
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を始めたルシリオン達を見ながら、一番やる気のなさそうな少女がそう口にする。髪は橙色でセミロング。瞳は透き通った桃色で、優しい目付きをしている。服はセーター、ズボン姿のどこにでもいるような少女だ。

欠陥品(よんばん)だけでも先に潰しとく?」

その少女は遠く離れたルシリオンの姿をハッキリと捉えながら首を鳴らす。見た目に反して戦闘志向が強いらしい。

「あ? 大罪(オレら)の役目はあくまで“標”だろ? なぁリーダー?」

「私がリーダーになった覚えはないんだけど・・・」

サタンは背後に佇む存在へと問いかける。そこに居るのは、燃えるような真紅の髪を両サイドで細い鎖で纏め団子にし、そして同じ燃えるような真紅の瞳を有す、真紅のチャイナドレスを着た20代前半と思しき女。髪も瞳も纏う服すらも真紅一色という目に優しくない存在だ。

許されざる暴食(ベルゼブブ)の席が空いている今は君がリーダーだ、許されざる色欲(アスモデウス)

この場に居る最後の1人、白のスーツ姿の許されざる傲慢ルシファーがそう告げる。それを聞いたアスモデウスは短く溜息を吐いたあと・・・

「斃せるうちに斃しておいても別に構わないわ。欠陥品は地下で始末をつける。空より陸の方が斃しやすいって話だしね。けど制限は20分・・・いいわね?」

アスモデウスは戦闘にかける時間を最大20分と設定する。いくら分裂することで“界律”を誤魔化していても、やはり人類の天敵・“アポリュオン。過ぎた行動は“界律”に危険存在として認知されてしまうことを知っている。

「まずは地下に罪眼(レーガートゥス)を放って欠陥品を誘き出さないといけないわね。それから私と・・・マモン、あなたもついて来て」

これで地下に3体の“ペッカートゥム”が揃うことになる。レヴィヤタン、そしてアスモデウスにマモン。

「ルシファーとサタンはここで待機。もし3番が出てきたら相手をしてやって」

「「判った」」

アスモデウスの指示に素直に従うルシファーとサタン。

「レヴィヤタン、悪いけどルーテシアと別れて私たちと合流して」

『・・・判った・・・でも第四の力(くろいろ)・・・斃したら、すぐ戻る・・・』

レヴィヤタンはアスモデウスの指示に渋々従うようにそう告げた。そしてアスモデウスとマモンの姿が消える。残されたルシファーとサタンは再度海上で繰り広げられるガジェット殲滅戦へと視線を移した。

†††Sideルシリオン†††

『セインテスト、そっち頼んだ』

「『了解した』・・・蹂躙粛清(ジャッジメント)

――殲滅せよ(コード)汝の軍勢(カマエル)――

ヴィータからの念話に応え、ガジェット十数機を40の槍群で撃ち落す。

「それにして
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