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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
動き出す使者 〜前編〜
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どうやら私たち“機動六課”が担当している案件と関係があるとのこと。

『――そういう事ですので、私も参加させてもらってもよろしいでしょうか?』

「うん、もちろんっ。こちらからお願いや。ほんならヴィータはリインと合流してな。2人協力して海上の南西方向を制圧」

『南西方向、了解ですっ!』

「なのは隊長とフェイト隊長は北西部から」

『『了解』』

「ルシル君は、ヴィータやリインと一緒に南西制圧」

『了解した』

「ヘリの方は、ヴァイス君とシャマルに任せることになるんやけど、ええか?」

『どんとお任せあれっ。ケースも女の子も安全無事に送り届けますっ』

『はいっ、しっかり守りますから、大船に乗ったつもりで待っていてください』

矢継ぎ早に指示を出していくはやて。さすが部隊長といったところだ。

「ギンガは、地下のスバル達フォワード陣と合流な。別件の事は道すがら聞かせてな」

『はいっ、了解です!』

全ての指示を終えたはやては椅子に深く座り直した。それじゃ私はゆっくりと見学でもさせてもらおうかな。

・―・―・―・―・

廃棄都市区画の遥か上空。5つの人影が、離れたビルの屋上にある1機のヘリを見据えている。その者たちの瞳に見られているのはルシリオン。しかし彼はこの5人に見られているのに気付いていない。何故なら気配を遮断しているからだ。人間では不可能なほどに。そう。彼らは人間ではない。彼らは“絶対殲滅対象アポリュオン”。その番外位である“大罪ペッカートゥム”のうちの5体だ。

本来、すでに時を持たない“絶対殲滅対象アポリュオン”に成長はない。しかし“大罪ペッカートゥム”は例外となる。代替わりをすればするほど、先代たちの記録を、力を引き継いでいく。そのため、己の神秘を感知されないよう隠匿する術を、今代は全て手にしている。ゆえに“界律の守護神テスタメント”であるルシリオンとシャルロッテの索敵能力の範囲外に身を置け、そのうえ“界律”の対異物探査の網からも逃れることが出来ていた。

許されざる嫉妬(レヴィヤタン)、今んところはルーテシア(ソレ)についてけ」

『それ・・・じゃない・・・ルーテシア。次は・・・間違えないで、許されざる憤怒(サタン)

「どっちでもいいだろ? 最終的にこの世界は滅びるんだからよ。人間共の事なんて憶える必要はないんだよ」

レヴィヤタンの反論にそう答えるサタンはつまらなさそうに鼻を鳴らす。オールバックにしたその漆黒の髪は、まるで馬の鬣のようになっている。燕尾服に袖なしのインバネスコートを着た彼は、どこか品格のある存在だ。その灰色の瞳はレヴィヤタンのいる方へと向いている。

「――で、三番は居ないようだし、どうするの?」

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