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転生者が歩む新たな人生
第52話 魔法世界にて
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ぇ!」

 遂に均衡が破れ鳩尾に1発イイのを喰らい、くの字になったところに、アッパー気味に2発目が顎に入り、オレの身体が宙に舞う。

 かかった。

 確かにイイのが2発入り、本来ならこれでKOだろう。

 たが、今回はオレとラカンの1対1の戦いではない。
 ラカンとオレ&木乃香の1対2の戦い−−−原作で出て来た影使いは今回参戦していない−−−だ。

 宙に浮いたオレに向かって木乃香の砲撃魔法−−−ただし回復属性付き−−−が放たれ、大ダメージを受けたオレが一瞬で回復し、浮いた宙から虚空瞬動でラカンに迫る。

「神鳴流奥義 雷鳴剣 弐の太刀」

 ガガガガンッ!

 勝負はついたと思って油断したラカンに神鳴流の奥義を炸裂させる。

 さすがに振り向いたところに奥義を当てただけあってさすがのラカンも吹っ飛んでダウンする。

 それと同時に会場からカウントが入る。

 1!
 2!
 3!
 4!
 5!
 6!
 7!
 8!
 9!
 10!
 11!
 12!
 13!
 14!
 15!
 16!
 17!
 18!
 19! あっ………

 カウント19でラカンがぬぅっと立ち上がる。

「フフフフフ。ハハハハハハ。アハハハハハハ。ワーハッハッハッハハハ」

 立ち上がったラカンが壊れたように笑い出す。



 そして、真剣な表情でオレの名前を呼ぶ。

「アキラーーーーーー!」

 同時にその肉体に気が溢れ、高圧の気となってその肉体を覆う。

 すっと構えたと思った瞬間、オレは殴られ吹っ飛んだ。

「羅漢破裏剣掌」

 むぅ、始動が見えんかった………。
 というか、初めてラカンに技を使われたな………。

 なんとか飛ばされながらも、姿勢を制御し、膝をついて次に備える。

「さて、俺もそろそろ回転を上げていくぞ!」

 そう言って今までと段違いの拳速と拳圧でラッシュが来る。

「オラオラオラオラオラオラッ!」

 いや、これはねーよ!

 「陣」による防御+オレ及びスサノオ、木乃香、タケミカヅチの防御呪文でも全部防ぎきれん。

 挙げ句の果てに、

「斬艦剣!」

 アーティファクトによるトドメまで入りました。

 いや、艦船を断ち斬るような剣をオレ個人に使うなよ!

 こうして、オレの魔法世界の修行の最終戦はラカンの斬艦剣を胸に突き刺されて終わりました。





 なお、オレの負傷は直ぐに控え室に運んで木乃香のアーティファクトで治しました………。
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