第52話 魔法世界にて
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か見えなかったが、すごい量のオーラに包まれ、電源も入っていないのに稼働していたので、思わず買ってしまった。
売り子のオッチャンが言うには、その古代迷宮は別世界の宝を収集していることで有名な迷宮らしい。
ちなみに、それとまったく同じ物でオーラに包まれていない物も一緒に買わされた。
まぁ、別世界でのテレビゲームと思えばそれもまたロマンかと千雨と一緒に「PSのパチモン」として笑いあったのも良い思い出だ。
そんな魔法世界での日常の中、修行のための格闘対戦も連戦連勝を重ね、目的だった対人戦の経験も積み、時期的にも6月半ばに入り、麻帆良祭も間近と言うことで「そろそろ帰るか」という日のことだった。
ちょうど「ナギ・スプリングフィールド杯」の予選決勝ということもあり、勝っても負けても地球世界に帰ろうという話しで出場し、この世界の残りの金は、魔法世界での残りの滞在費用を残し全て自分らに賭け挑んだ一戦だった。
☆ ★ ☆
「行くぜ、まずは小手調べだ! オラァッ」
ラカンがそう言い捨て、無造作に手に持った槍を投げる。只その槍は尋常でない量の気が集中しており、普通に喰らえばそれで終わってしまうだろう。
まぁ、とにかく防御に集中する。
魔力で作ったバリアジャケットに、「堅」で増量したオーラを纏い基本防御力を上げ、木乃香と2人でそれぞれ防御呪文を唱え、防御に専念する。
手前に着弾した槍は闘技場の床石を破壊し、そこで爆発する。
ドゴオォォォン。
むしろマップ兵器じゃね? というレベルの爆発はココに修行に来る前なら安易に回避に走り、致命的なダメージを受けていただろう。
まぁ、修行の成果があったと思おう。
ラーカーン、ラーカーン。
圧倒的な攻撃力によりオレと木乃香を瞬殺したと思った観客は勝者を称え、その名前が闘技場で木霊する。
が、当然オレも木乃香も防ぎきっており、両手を挙げて観客に答えるラカンにオレが突っ込む。
「神鳴流【弐之太刀】斬岩剣」
日本刀型デバイス「スサノオ」を「周」で強化し、魔力で肉体強化し、神鳴流の魔力や気の防御を無効化する【弐之太刀】を使って攻撃する。
直前まで「隠」で魔力や気配を消していたためか、あるいはラカン自身の防御力に自信を持っていたのか、無防備に喰らったラカンの左腕を斬り落とす。
驚いてはいるようだが、そのまま気にせず右腕を無造作に振るい殴りかかってくる。
追撃はあきらめ、オーラをスサノオに込めて、右拳を防御し、その拳圧を利用して後ろに跳んで一旦間合いを外す。
ウォォォォォォッ。
ラカンの左腕を斬り跳ばしたことで会
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