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八条学園怪異譚
第五十一話 オペラ座の怪人その十二
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とも覚えておいてくれ」
「ええ、わかったわ」
「そのことはね」
 二人も怪人の言葉に頷く、そうした話もしてだった。
 怪人から扉の鍵を受け取った、そのうえで。
 鍵を開けて中に入った、だが。
 扉の中、部屋の中に普通に入られてそうしてだった。部屋の中を見てみると。
 何もなかった、ただの暗がりだった。それで。
 愛実が懐から懐中電灯を出した。その懐中電灯で部屋の中を隅から隅まで見てみたがそれでもだった。
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