暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
とある休日。その時隊長陣は
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てまだ見ていたいが、これ以上ここに留まるのは危険だ。

「それじゃエリオ、キャロ、今日は楽しんでおいで。フェイトもまたあとでな」

「あ、ルシル! あぅ・・・」

改めて走り出して、シャルからの逃亡を再開する。魔力を完全カットしているために探査され発見、ということはない。だが走って逃げてばかりではいずれ見つかってしまうだろう。ならばどこかに潜伏するしかない。どこか良い隠れ場所はないか・・・?

「どないしたん、ルシル君?」

ここで出会ったのが、機動六課の部隊長である八神はやて。そうだ。ここは彼女に匿ってもらおう。

「はやて、悪いけどしばらく君の部屋に匿ってほしい」

「え? 私の部屋って・・・。そんなルシル君、ちょう大胆すぎへんか? というかフェイトちゃんがおるのに、浮気するんはどうかと思うんやけどな」

頬を朱に染めて、恥ずかしそうに俯きながらそう言うはやて。ちょっと待ってくれ。いろいろとツッコミどころがあってどうすればいいんだ私は。と、とにかく「違う。寮の君の部屋じゃなく、部隊長室だ」と弁明する。するとはやては「あはは、判っとるよ。冗談や、ジョーダン♪」と可愛らしい笑顔を見せた。

「んー、部隊長室に匿うってことやけど。まぁ別にええよ、困ることはないしな。でも・・・誰から逃げとるん? シグナムは外回りでもう出掛けてるはずやけど・・・?」

「まずは先に匿ってほしいんだ。話はそこで・・・」

今ならシグナムからの模擬戦の誘いでも乗ろう。悪魔(シャル)から逃げられるのであれば何だってしてみせる。シャルを姿を警戒しつつ、ようやく部隊長室へと辿り着き一息つく。だがあとあと考えると、潜伏場所を部隊長室に選んだのは間違いだった。

「――で、どないしたん、ルシル君? かなり本気で困ってたよな・・・?」

「・・・私を女装させようとするシャルから逃げているんだよ。彼女が一体何を考えているのか本気で解らなくなってきた」

それを聞いたはやては何を想像したのか声を出して笑った。

「ルシル君の女装かぁ。昔は可愛いかったけど、今じゃ綺麗になるなぁ」

「想像するのはやめてくれ。それに結構傷つくんだぞ、可愛いとか綺麗だとか・・・」

今の私の背格好での女装姿を想像して綺麗だとはやては言う。綺麗だろうが可愛いだろうが、私としては多大に精神ダメージを負う。

「でも何でそんなことになったん? いきなりの女装しろ、やないんやろ?」

「まぁ結構前の話になるが・・・」

そうして話したのは、ホテル・アグスタでのメールの一件。フェイトのドレス姿の感想が云々とはやてに告げた。

「なるほどなぁ、シャルちゃんのあの時の行動はそういうことやったんやなぁ・・・」

口元に右手を当てて、その時でも思い返
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