暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
とある休日。その時隊長陣は
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契約すると、あなたの保有する複製武装や術式が引き出せるなんて最近知ったよ。まぁランクの高い武装や術式は、制限されちゃう所為でなんでも引き出せるってわけじゃないけどね。んでね、今の私が引き出せる術式の中では、この汎用性の高い魔力物質化の術式がお気に入り♪ だってこれって便利過ぎて、呆れを通り越して可笑しくて泣けてくるからね」
「そうか、それは良かったな。それじゃ私はこれで失礼させてもらおうかなっと・・・」
バレてしまっては仕方がない。もう誤魔化しは効かないだろう。フォワードの子たちは休日を満喫するために出掛けることになっていたはず。だからあの子たちに私の女装を見られることはまずないと見ていいだろう。だが、問題はそれだけじゃなくまだ山積みだ。隊舎には、六課の男女問わずの隊員が多く待機している。そんなところにいい歳した男が女装なんてして登場したら・・・
(さよなら、私の尊厳(涙))
「私の暇つぶし、もとい娯楽のために・・・覚悟!!」
「暇つぶしも娯楽も変わらないだろうがっ!!」
なんて女だ、シャルロッテ・フライハイト。何故そこまでして私を女装させたがる。
「逃がさないよっ。我が手に携えしは確かなる幻想・・・」
「こんなくだらないことで魔力を消費するなド阿呆!」
私は必死に部屋から飛び出して、シャルの光の鞭から逃れる。全力で廊下を走り、何度か目かの角を曲がってシャルを振り切ったのを確認してすぐ、フェイトとエリオとキャロの3人と会う。
「あっ、エリオ、キャロ、今からか?」
さすがに無視して走り去るわけにもいかないために立ち止まって声を掛ける。純粋な走りの速度なら私が上なのは既知だ。さすがに閃駆や身体強化を使われたら追いつかれるが。十数秒くらいなら足を止めても問題ないはずだ。
「あ、はい。今からキャロと2人で・・・」
「そうか。エリオは男だから、しっかりとキャロをエスコートしないといけないぞ」
エリオの身だしなみを軽くチェック。よし、問題ないな。続いてキャロを見るが、確認するまでもなくOKだ。うん、可愛いぞ。
「よく似合っているよ、キャロ。本当に可愛らしい」
「え、あ、その・・・ありがとうございます、ルシルさん・・・」
頭を撫でてやりたいが、折角セットした髪を乱すわけにはいかない。それにしてもフェイトはどうしてモジモジしているんだ? 私に何か言いたいことがあれば遠慮なく言えばいいのに。どれだけの付き合いだと思うんだ。
「えっと・・・ルシルはこれからどうするの? もし良かったら、わた――」
「どうするの?って悪魔から逃げるんだ」
「「「え?」」」
私の返答にどう反応していいのか判らない3人は呆然としている。3人のそんな揃いすぎている表情は微笑ましく
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