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ヘタリア大帝国
TURN118 アルビルダの帰還その十

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「毒殺をせずとも洗脳も出来ますから」
「何か物騒なんだけれど」
「ご安心下さい、今は使っておりません」
 ゲーペは自分の今の話に引いたイタリアに微笑んで述べた。
「間違ってもイタリア君には使いません」
「俺にはなんだ」
「ソビエトもイタリア君が好きなので」
「あれっ、俺のこと好きなんだ」
「暖かいので。実は私も」
 一時イタリアの客人になっていただけではなかった、その時も嬉しそうであったが。
「イタリア君は好きです」
「俺って意外と人気あるのかな」
「私も好きだから」
 カテーリンもイタリアにエールを送ってきた。
「またスパゲティ作ってね」
「ピザもどうかな」
「そっちもね」
「イタリアさんのお料理って凄く美味しいからね」
 ミーリャも子供らしい笑顔で言う。
「仲良くしていきたいよね」
「うん、給食にもイタリア君のお料理を取り入れて」
 カテーリンはこうしたことも考えていた。
「そうしていこう」
「そうだよね」
「何か俺ソビエトに好かれてるんだね」
「というかイタリアさん嫌いな人っていないんじゃないんですか?」
 セーシェルもイタリアに言う。
「特に」
「そうなのかな」
「そう思いますよ、私も嫌いじゃないですし」
 それにだった、セーシェルはドイツも見て言った。
「ドイツさんもいますから」
「俺もいるぜ」
 プロイセンに至っては時分から言って来た。
「イタちゃんもロマーノも何かあったらいつも俺に言ってくれよ、助けるからな」
「貴方はそうしていつもイタリア達を甘やかしますが」
 オーストリアはそのプロイセンにどうも不満な様子である。
「それがかえってです」
「いいだろ、イタちゃん達いい奴だろ」
「それはそうですが」
「そう言う御前もイタちゃん達助けてるだろ」
「放っておけませんので」
 オーストリアもだった、やはり彼もイタリア達に優しいのだ。
「ですから」
「困った奴だがな」
 ドイツは一応はこう言う。
「しかしそれでもだ」
「放っておけないんだよな、本当にな」
 プロイセンはにこにことしている。
「その辺り総統さんもだよな」
「イタリンはドクツの大切な友人だ」
 見事にだ、レーティアははっきりと言い切った。
「どうして邪険に出来ようか」
「有り難う、レーティアちゃん」
 ムッチリーニもレーティアのその言葉に笑顔で応える。
「じゃあこれからも宜しくね」
「もう少ししっかりしていて欲しいところですが」
 一応こう言いはする、尚レーティアは菜食主義者なので今のシュールストレミングを口にしてはいない。ザワークラフトを食べている。
「これからも宜しく御願いします」
「うん、一緒にやっていこうね」
 ドクツとイタリンの絆は今も健在だった、ユーリも言う。
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