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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ティアナの想い・なのはの願い
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、はやてとシグナムたち守護騎士との出会いの切っ掛けである“闇の書”事件。別れの感動シーンから一転、ヴィータのなのは襲撃シーンとザフィーラのシャル襲撃シーンへと変わった。
「あたしらが深く関わった闇の書事件だな。あたしらはある目的でなのはやフライハイトを襲撃したんだ。映像を見りゃ判るだろうが、あたしはなのはを撃墜一歩手前まで追いつめちまった」
「当時の高町隊長とテスタロッサ隊長が我らに勝つために選んだ手段。それは、現在では安全性を確立されているが、当時ではまだ危うかったカートリッジシステムをデバイスに組み込むことだった」
今度は“闇の書”との戦闘が映し出される。シャルとの連携で食らいついているが、それでも足りないために負担がハンパじゃないエクセリオンモードを起動させるなのはの姿。肉体へのダメージを度外視して、限界値を超える出力を無理矢理引き出すフルドライブ。
私もあの場に居れば、なのはにだけ負担を掛けさずに済んだものを。今となっては悔やんでも覆すことの出来ない過去の話。そんなとんでもない無茶を貫いてでも闘いに臨むなのはの姿に、フォワードの子たちは顔を青褪めさせる。あまりのなのはの無茶ぶりに思考が追いついて行っていないようだ。
「・・・なのはの今も変わらない思いであり願い――誰かを救うため、自身の意志を貫くために、この子は無茶をし続けたんだ」
黙っていたシャルが参加したため、全員の視線がシャルに集まる。シャルはなのはの頬をむにっと摘み、「いひゃいよ、シャリュひゃん」と涙目になって言うなのはに苦笑を向け・・・
「でもやっぱりそんなバカみたいな無茶を繰り返すんだから、当然体に負担が生じることになった」
そう悲しげに目を伏せて、なのはの頬から手を離して今度は頭を撫でた。
「頬を捻られたうえにバカ呼ばわり・・・。あ、コホン。あれは私が入局して2年目の冬」
シャルに頭を撫でられ嬉しそうな表情を浮かべていたなのはだったが、みんなの視線に気づいて咳払い、話を続ける。映し出されたのは、今でもハッキリと覚えている私となのはの撃墜の現場。私の魔術の1つである知らしめよ、汝の忠誠コード・アブディエルによってバラバラに破壊し尽くされた未確認体の残骸(今はガジェットという名だ)が転がる、白い雪と黒い煙の世界。さすがに血まみれのボロボロになっている私となのはの姿は映し出されなかった。
「ヴィータちゃんやルシル君たちとの異世界での捜査任務。その帰りに私は・・・体を酷使し続けたその無茶の代償として、襲撃してきた未確認体によって撃墜された・・・そして、その結果がこれ・・・」
次に映し出されたのは、包帯が所々に巻かれ、酸素マスクを付けられたなのはだ。フォワードの子たちは息を呑み、言葉を失った。
「私1人だけならまだ良かった。
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