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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ティアナの想い・なのはの願い
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は少し恥ずかしそうに目を伏せた。
「仲の良い友達と一緒に学校へ行って、優しい家族と幸せに暮らす。そういう平和で穏やかな一生を送るはずだった。でも、そんな女の子にある事件が起きてしまったの」
日常から非日常の始まりを告げる出会い。ユーノと“レイジングハート”、そして魔法と出会ったシーンが映し出された。私とシャルは話には聞いていたが実際に見るのは初めて・・・というか、いつ撮ったんだこれ。
それはともかく、シャーリーの語りを聴きながら、私も今までのことを振り返る。なのはは、魔法の無い世界・地球生まれであるため、当然魔法学校にも行ってはいないし、特殊スキルなんてものも持っていない。それは奇跡とも言える確率の偶然。ユーノと魔法との出会い。魔力が大きいだけの幼い少女・なのは。
(本当にただそれだけだ。だと言うのに、ほんの数ヵ月でフェイトや、ジュエルシードの影響で生まれた怪物らと命がけの実戦を繰り返した)
“ジュエルシード”探索での出来事が映し出されていく。そこにはシャルとなのはの出逢い。そしてなのはとシャル、フェイトと私との戦いも含まれていた。
「え? あれ? この金髪の女の子と銀髪の男の子って、フェイトさんとルシルさん・・・ですよね?」
「そんな・・・どうしてなのはさんやフェイトさん達が戦っているんですか・・・?」
キャロとエリオの疑問も当然といえば当然、か。今の関係を見れば信じられないようなことをしているな確かに。スバルとティアナも同じ思いなのか口を開けて驚いている。
「うん、この頃のフェイトちゃんの家庭環境って結構複雑だったんだ。私とシャルちゃん、そしてフェイトちゃんとルシル君は、敵同士になっちゃった原因のロストロギアを巡って戦うことになったの」
エリオとキャロは名前の挙がった私たちを不安そうな目で見回した。それには苦笑して応えることしか出来なかった。でも今は、知っての通りみんな仲が良いぞ。思い返せば、全てはあの時から始まったんだな。“プレシア・テスタロッサ事件”、もしくは“ジュエルシード”事件と呼ばれている、あの一件が。
次々とモニターに映る映像が変わっていく。なのはとフェイトの戦い、私とシャルの戦い・・・そして中でもフォワードの子たちを驚愕させたのは、なのはの最大砲撃スターライト・ブレイカーの一撃だった。三者三様の驚きを見せるスバルとエリオとキャロ。唯一ティアナは無言だったが、思っていることは同じだろう。
「そうして私とフェイトちゃん、シャルちゃんとルシル君の戦いは無事・・・て言うのもちょっとおかしいけど終わって、こうしてみんなと友達になれた」
なのはが少し照れながら私たちを順繰りに見た。映し出されたのは別れの日の・・・なのはとフェイト。私とシャルは映っては居ないがちゃんといるんだぞ? 次は
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