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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ティアナの想い・なのはの願い
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いて話をすることに。

「ティアナってさ、凡人だとか自称してるけど、実際かなりすごい子だよね」

「ああ。ティアナは少々勘違いしているようだが、フォワードはまだまだひよっ子――原石だ。だから、これからなんだよ。原石を研磨することで、価値ある宝石へと生まれ変わる。現状は、なのは達の教導という研磨工程だ。エリオはスピード、キャロは支援魔法。スバルは近接スキルの爆発力。そしてティアナは、使用者の少ない幻術、加えて射撃スキル、指揮官としての能力・・・」

なのはの思い描くその先を、ルシルも見ているんだ。ルシルは「さすがだよ、なのはは。君の補助としてフェイトと戦っていた頃とは比べられないな」って笑う。そりゃそうだよ。あれから何年経ってると思ってんの。なのははもう立派な魔導師なんだから。

「なのはの構築している教導って結構地味に進んでいるからな。時間があれば良いんだが、生憎と今はいつ出撃が掛かるか判らない。だからなのはは、今フォワードの持っている武器を確実なものへと昇華させるためのプログラムを組んだ。しかし地味ゆえに成果が出ていないと錯覚してしまった。それが、ティアナを苦しめてしまったんだろうな。そこに兄ティーダ一尉の射撃魔法の証明をしたい、ということからの焦りも加わって。それゆえの暴走だった」

「う〜ん、つまりなのはって、あの子たちが持ってる魅力を自ら潰して、慌てて別の力を手に入れようとすると危なっかしいんだぞ、ってことを教えたいんだよね・・・?」

「まぁ大体そんな所じゃないか?」

ルシルはそう言って隊舎に振り向いた。私も倣って、みんなの居場所を見る。うん、楽しみだね、ルシル。あの子たちのこれからが、本当に楽しみだ。

†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††

朝日が眩しい中、私は今日の訓練メニューを組み立てている。側には訓練服に身を包んでいるヴィータちゃんとルシル君、そして制服姿のシグナムさんの3人。作業しながら聞かされたヴィータちゃんの、教導官って因果な役職なんとかって不平には苦笑が出る。大変な時期に手塩を掛けて育てても、教導期間が終わったら、あとはそれぞれ自由な道を行く教え子たち。私は一度キーボードを叩く指を止めて、ヴィータちゃんへと振り向く。

「ヴィータちゃん、それは贅沢な不満だね」

一緒に居られる時間があんまり長くないことにはちょっと不平があるし、寂しくもあるかな。だからこそ短い期間、私に教えられることは全部教えておきたい。そう。何があっても、誰が来ても、教え子たちを絶対に墜とさせないために。私の目が届く間はもちろん、いつか1人でそれぞれの空を飛ぶようになってからも・・・ね。

「あ、そうだ。ルシル君、ありがとね。ルシル君のおかげで、ティアナ達とようやく本当の意味で始められそうだよ」

「・・
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