暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ティアナの想い・なのはの願い
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自己責任で済むから。でも私のその無茶の所為で、ルシル君にも迷惑を掛けてしまったんだ・・・」

なのはとシャーリーが私をチラっと見たので、それに応えるように頷いた。なのはの映像から私の映像へと切り替わる。なのは以上の包帯を巻かれ、様々なチューブを体のあらゆる所に付けられた私の姿。何人もの医者がベッドを囲んで治療を必死に施している。

「まぁ私は自分の持つ治癒魔法を使い、2週間で完治させたから大して問題じゃない。問題があったのはなのはの方だった。私と2人っきりで会えばいつも謝りたおして、シャル達の前では“迷惑をかけて、無茶をしてごめんなさい”っていつも無理して笑っていた」
 
なのはの容態は私の治癒魔法で十分治せるレベルだったから、治すか?と訊いてみたが、なのはは自分の過ちの証だからと言って聞かず、自力でここまで立ち直った。私の話も終わったことで、なのはへと視線を移す。みんなもそれにつられて一斉になのはへと視線を向ける。

「命を懸けて戦わないといけない時、無茶をしないといけない時は確かにあるよ。でもねティアナ。今更こんなことを言うのもなんだけど、あの時は自分の命やみんなの安全、その全て懸けてでも無茶をしない時じゃなかったと思うんだ」

「っ・・・!」

なのはの言葉を受けてティアナが震える。思い出しているのだろう、自分がミスショットを撃った場面を。

「ティアナ。君の訓練中に見せたあの技は一体誰のため、何のための技だったんだ?」

私の問いに、ティアナは俯いて答えを口にはしなかった。まぁすぐにでも答えが出るわけでもないし口にするものでもないな。今はゆっくりと考えるといい。君ならすぐにでも、もしかしたらもう答えに辿りつけているんじゃないか。

「私は・・・・みんなに無茶をしてほしくない。私みたいになってほしくないんだ」

「なのははね、あなた達が無茶をする事のないように、どんな現場からでも無事で、元気で帰って来れるように、本当の意味で強くなれるように考えて、あなた達と向き合って教えているの。だからお願い。忘れないで。なのはの教導は、全部があなた達のこれからの為にあるってことを」

シャルが最後にそう締めくくり、この場は解散となった。

†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††

話も終わってみんなが解散していく中、ティアナはひとり残ってなのはの元へと歩み寄って行く。なのはもティアナへと歩み寄って、もう一度ソファに座り直して、ティアナも座るように自分の隣をポンポン叩く。
ティアナは無言のまま座った。気になったから残ろうかなって思ったけど、「あとはなのはの役目だ。寮へ帰るぞ」ってルシルに肩を掴まれた。だから仕方なくなのは達に手を振りながらエントランスへ向かう。隊舎から寮へと続く道すがら、フォワードの子たちにつ
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