暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ティアナの想い・なのはの願い
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いのは確かだ。

「しかも“心”が弱いから勝てないって言われる始末。でもそんなこと“心”を失い、壊れて、堕ちた連中なんかに言われたくない。確かに“心”が弱くなったのは自覚してるけど、それが直接の弱さなんて思わない」

「まぁそうだろうな」

本来なら、何も得ることも失うこともない守護神の“心”には弱さなんてものは存在し得ない。だが、今のシャルには得られるものがあり、そして心から守りたいものが出来た。それが連中からして見れば“弱さ”になるんだろうが、人間にとってはそれが“強さ”だ。

「だから今度遭ったら思い知らせてあげるつもり。今の私の本当の“強さ”を、ね。ということで、少し模擬戦に付き合って」

「いいだろう、その代わり手加減はしないぞ? それと私が勝ったら女装の刑は取り下げてもらおうか」

「いいよ、勝てたらね」

その自信、すぐにでもボッコボコにしてやるよ。手加減なんて望んでいないだろうからな。それからすぐに外へと出て、宿舎近くに在る林の中、その開けた空間のある場所を目指していると・・・

「あれ、ティアナ? 何してるの、今日は休めって言われてるのに・・・」

シャルが立ち止まってある一点を見つめた。そこに居たのは訓練服を着て、点滅する数ある練習用スフィアに銃口を向けるティアナだった。かなり自主練習に集中しているのか、私たちに見られているのに気づいていないようだ。これは邪魔は出来ないな。

「シャル、彼女の邪魔は出来ない。今日は止めておこう」

「え、あ、うん・・・。ティアナ・・・」

シャルは少しの間ティアナを見たあと、ようやくこの場を離れた。

†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††

私はあれから時間を置いて、何度かティアナの様子を見に行っていた。でもどの時間に行ってもティアナは同じことを繰り返していた。辺りが暗くなり始めて、もう4時間くらいになる頃かな。ルシルと再度様子を見に行くと、離れたところでティアナを見守るようにヴァイスが佇んでたのに気付いた。

「ルシル、シャルさん・・・」

私たちの足音に気づき、振り向いたヴァイス。

「こんばんは、ヴァイス」

「こんばんはっす、シャルさん。ついでにルシル」

ヴァイスと軽く挨拶を交わす。それにしてもヴァイスのルシルに対するこの態度は本当に相変わらずだ。昔、ルシルを女の子と勘違いして声を掛けてしまったことを、今でも根に持っているのかな? でもあれには本当に驚いた、というより可笑しすぎて、ずっと笑いっぱなしだったな私。

「ああ・・・。なぁヴァイス、さすがにティアナに手を出すのはまずいと思うぞ」

「違ぇよアホ。つか解ってて言ってんだろそれ? そうじゃなくてアイツ、かれこれ4時間くらいああやってんだよ。ヘリの整備
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