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ヘタリア大帝国
TURN118 アルビルダの帰還その五
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「だからだ」
「うむ、それでは婿を見つけてくれ」
「嫁でもいいぞ」
 アルビルダは威勢よく言った。
「それでは父上は安心しておいてくれ」
「そうさせてもらおうか」
 こうした話もしたのだった、何はともあれ北欧もまた枢軸軍に加わった、ただ彼等も欧州にあるのでここちらはだった。
「これはです」
「無理ですね」
 秋山が五藤に応える。
「北欧諸国の太平洋経済圏への加入は」
「流石にですね」
 こればかりはだった。
「私もそう思います」
「北欧諸国も欧州です」
 太平洋ではない、それにだった。
「しかも彼等は経済的にドクツとの関係が深いです」
「だから余計に」
「やはり太平洋経済圏は太平洋です」 
 その言葉通りにだ。
「中南米とインド洋も入りますが」
「流石に北欧まではですね」
「ソビエトもですし」
 だからだった。
「彼等の太平洋経済圏への参加は」
「こちらからも言わないということで」
「そうなります、ただソビエトとはです」
 彼等は太平洋経済圏に入らない、だがだった。
「それでも太平洋諸国との通商条約は結べます」
「では」
「はい、こちらは今交渉中です」
「それでは外相ともお話をして」
「こうしたことならやっぱり外相ですね」
 五藤は秋山に笑顔で言った。
「あの人交渉も条約をまとめるのもお上手ですから」
「伊達に外相はされていませんね」
「あれで親切ですし」
 宇垣の隠れた長所だ。
「いえ、むしろ世話焼きといいますか」
「そうした方ですね」
「はい」
 それが宇垣だというのだ。
「あの人はいい人です」
「人間としても外相としても」
「私もよく助けてもらっています」
 笑顔でだ、五藤は秋山に言った。
「いつも」
「それは何よりです、では欧州諸国は」
「欧州は欧州で戦後一つの経済圏になるかと」
 五藤は彼女の予想を秋山に話した。
「ですから」
「ではドクツかエイリスを中心として」
「そうなると思います。そしておそらくは」
「ドクツですね」
 秋山はこの国を推した。
「あの国こそがですね」
「エイリスは植民地あってです」
 五藤もこう看破した、エイリスのことだ。
「ですから植民地がなければ」
「あの国は没落ですね」
「そうなります」
 それ故にだというのだ。
「植民地を不要とするドクツの方がです」
「戦後のエウロパの中心になりますか」
「おそらくは」
 こう秋山に話す。
「そうなると思います」
「ドクツですか、では」
「しかもドクツには総統さんが戻られますので」
 他ならぬレーティアがだというのだ。
「人材もあり」
「そこからもですか」
「やはりドクツが中心になります」
「そのうえでの欧州経済圏ですか」
「エイリスは没落
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