暁 〜小説投稿サイト〜
ヘタリア大帝国
TURN118 アルビルダの帰還その二
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「次はね」
「エイリスもですね」
「向こうもわかってる筈だよ、この同盟はね」
「あくまで一時的なものですね」
「永遠のものじゃないよ」
 断じて違っていた、このことは。
「ドクツとエイリスには積もりに積もりものがあるからね」
「はい、ですから」
「我々にしても」
「まあ俺達にしてみればドクツのことはどうでもいいさ」
 ヒムラーはドクツ総統でありながら平然とこう言った、そして今現在彼の前にいる部下達も同じであった。
「所詮ね」
「はい、しかしです」
「エイリスを倒さなければ」
「そう、ドーラ教を広められないからね」
 だからだった、今は。
「エイリスも倒してね」
「世界をドーラ様のものに」
「そうしましょう」
「さて、では時間だよ」
 ヒムラーはここでもそっけなく言った。
「ドーラ様の御前に行こう」
「それでは共に」
「礼拝を」
 部下達も応える、そうしてだった。
 彼等は北欧を放棄しそれからのことも話した。ヒムラーはアルプスとその後のことも既に構えていたのだった。
 エイリスも北欧を放棄した、アイスランドとのワープ航路を破壊した。
 航路の破壊を担当したのはイギリス兄妹だ、二人はその破壊された航路を見届けながら難しい顔になっていた。
 その中でだ、イギリス妹は兄に言った。
「また修理すればいいです」
「ああ、戦争は終わったらな」
「ですが、ですね」
「折角見つけた航路を破壊するのはな」
 どうかとだ、イギリスが今言うのはこのことだった。
「どうもな」
「あまり気持ちのいいものではないですね」
「この航路も見つけるのが大変だったんだよ」
 イギリスはそのアイスランドへの航路を見届けながら言う、その破戒した航路を。
「だからな」
「お気持ちはわかります、この航路を発見するにはかなり苦労しました」
「しかし壊しておかないとな」
「枢軸軍は北欧からも攻めて来る様になります」
 だから破壊したのだ。
「ドクツ戦の時にもこうしましたし」
「あの時もな、正直言ってな」
「お嫌でしたね」
「ああ、そうだったよ」
 その通りだったというのだ。
「本当にな」
「そうですね、しかしこれで」
「枢軸軍はこっちから来ないな」
「このことは間違いありません」
 確実にだ、それは防げるというのだ。
「ご安心下さい」
「じゃあこれからだな」
「南アフリカとスエズの守りを固め」
 そうしてだった。
「枢軸軍を迎え撃ちましょう」
「特にスエズだな」 
 そこに回るのは妹の方だ、イギリスはその彼女に対して言った。
「頼むな、モンゴメリーさんとな」
「やらせて頂きます」
「絶対にな、若しスエズをなくすと」
「はい」
 まさにその時はだった。
「危うくなります」
「しか
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ