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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ホテル・アグスタ
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うちにその手は必要ない。ティアナの選択は明らかに間違っている。どうやら私の話はティアナには届いていなかったようだ。少し残念。
「シューット!」
――クロスファイアシュート――
私が念話でティアナを止めようとした時はすでに遅く、ティアナは無数のスフィアを魔力弾を放った。放たれた弾丸の第一波は見事にガジェットを捉えて破壊していく。それでもティアナは全機自分で破壊する気なのか、手を止めることなく撃ち続ける。さらに続けざまに両手に携える“クロスミラージュ”から撃った弾丸の1発がガジェットから逸れて、最悪なことにウイングロードで疾走するスバル目掛けて飛んでいくのが見えた。
「危な・・・っ!」
――
我が心は拒絶する
(
ゼーリッシュ・ヴィーターシュタント
)
――
スバルと弾丸の間に割り込むようにして対魔力障壁を展開。私の障壁に弾丸は容易く防がれ消滅。そして自分に迫っていた弾丸を見ていたスバルは顔を青くして立ち止まり、撃った本人であるティアナは呆然としていた。
「この馬鹿がっ! 無茶やったうえに味方を撃ってどうすんだッ!!」
いつの間にか来ていたヴィータが肩で息をしながらティアナを怒鳴りつけた。それに対してスバルが「今のもコンビネーションの内で――」って反論しようとするけど、「ふざけろっ、どこをどう見ても直撃コースだよ!」ってヴィータは怒鳴り返す。
「ち、違うんですっ! 今のは――」
「フライハイトが居なきゃお前、今頃どうなってたか判らねぇわけでもないだろぉがっ!」
スバルの言葉を遮って再度怒鳴りつけるヴィータ。それでもスバルはティアナを擁護するために言葉を紡ごうとしてる。
「待ちなさい、スバル」
「・・・シャルさん・・・?」
私もさすがにこれ以上黙っているわけにもいかない。だからスバルの名前を呼んだ。
「ねぇスバル。気づいたときにはもう回避できないの、判ってたでしょ?」
「っ、そんなことは――」
「あなたはとても優しいのは判るよ。うん、だからティアナを庇いたい気持ちも、まぁ判る。でもね、今のティアナを庇うことは間違ってるし、逆にその優しさがティアナを傷つけるんだよ」
私の言葉を聞いてスバルはティアナへと視線を移す。そこには未だに俯いて立ち竦んでいるティアナが居た。
「今回のミスはティアナが一番判っているし傷ついていると思う。何せ大切なパートナーのスバルを、もう少しで自分の攻撃で傷つけていたのだから」
「はぁ、テメェら2人はすっこんでろ。ここはあたしとフライハイトで片付ける」
「っ!」
ヴィータに邪魔だから消えろ(←ここまで酷くない)と言われたスバルとティアナの肩が震えた。つまりヴィータが言いたいのはたぶん、こういうことだろう。
「スバル
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