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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ホテル・アグスタ
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?」
「うん。ゼストやアギトはドクターを嫌うけど、わたしはドクター達のこと、嫌いじゃないから」
「そうか」
ルーテシアは羽織っていたコートをゼストに預け、召喚魔法陣を展開した。ゼストとレヴィヤタンはそれを少し離れたところから見守っている。
「我は乞う、小さきもの、羽ばたくもの。言の葉に応え、我が命を果たせ。召喚、インゼクトツーク」
ルーテシアの詠唱が終わり、召喚魔法陣からどこか無機質な多数の羽虫が現れた。
「ミッション・オブジェクトコントロール。いってらっしゃい」
ルーテシアの周囲に飛んでいたソレらは、彼女の言葉を合図に飛び立って行った。それを確認したレヴィヤタンは静かに音もなく歩を進める。
「・・・わたしも・・・行ってくる・・」
「レヴィも気をつけてね」
「??・・・あ、ありが・・・とう・・・」
現れた時と同じように空間が波打ち、レヴィヤタンは姿を完全に消した。
†††Sideシャルロッテ†††
「遠隔召喚、来ます!!」
私たちの目の前に4つの召喚魔法陣が浮かび、そこから何機ものガジェットT型が現れた。エリオとスバルがその光景に驚いている。戦闘中にいちいち驚いていると危険だよ2人とも。戦場において、意識を逸らすのは一番いけないこと。咄嗟の判断と行動が出来なくなっちゃうからね。
「優れた召喚士は、転送魔法のエキスパートでもあるんです!」
それにしても本当に変わるものだね。転送術式なんて昔だと結構レベルの高い術式だったのに、現在じゃポンポン使われてるし。時代の移り変わり、魔術からの魔法へと変異。普通の人間なら決して見ることも体感することも出来ないその奇跡を、私は経験してる。なんてことを思いながら、私はいつでもみんなのフォローに移れるように待機しておく。
「何でもいいわ、迎撃いくわよ」
「おうっ!」「「はいっ!」」
ティアナがこの場の指揮官として動くことになってる。だから3人は力強く応えて臨戦態勢に入った。
「シャルさん、数が多いので左方から来るガジェットを任してもいいでしょうか?」
「了解。遠慮なんかせずに好きなように使ってくれればいいから」
「え、はい!」
ティアナにそう答えて、この世界での相棒のアームドデバイス・“トロイメライ”を構える。久々の“トロイメライ”の戦闘で俄然やる気が出てきた。でも、だからと言ってみんなの成長を邪魔するようなヘマはしない。
「そんじゃ久々に暴れるよ、トロイメライ!」
≪Jawohl. Meister≫
あぁこれこれ、これだよ〜。武器が喋って応えてくれるというのが本当にいい。私はそっと“トロイメライ”の刀身部分を優しく撫でる。
「っとと、こんなことしてる場合じゃなかった」
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