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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ホテル・アグスタ
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なっていたことだったから。けど一切の情報公開は無し、か。やっぱりレアスキル持ちの人はみんな秘匿扱いなのよね。
『ティア、八神部隊長たちのこと、なんか気になってるの?』
『別になんでもないわ。ありがと、スバル』
『ううん、これくらいお安い御用だよ、ティア。そんじゃまたあとでね』
『ん』
短く答えてスバルとの念話を閉じる。あたしの隣では、シャルさんが鼻歌混じりで周囲を警戒している(ようには見えない)。でも実際にそう見えないだけで、実はきっちりとしている(と思う)。
「どうしたの?」
「あ、いえ」
シャルさんから視線を逸らして、周囲を警戒しながらも思考に入る。思考の内容、それは今まで気になっていたことについて、だ。あたしが思うに、六課の戦力は異常とも言える過剰なものだ。なにせ普通は決して揃うようなことが無い、S+ランク・S−ランクの魔導師・騎士が一個部隊内の隊長格として居るんだから。
それだけじゃない。そんな高ランク保有の隊長格とは別の、他の隊員たちだって未来のエリートばかり。それにあの歳でBランクを取ってるエリオと、レアで強力な竜召喚士のキャロ。この時点で、すでに2人とも将来が約束されたようなものだ。
(そして危なっかしくても潜在能力と可能性の塊であるスバル・・・)
六課の協力者として迎え入れられたシャルさんは陸戦最強とされ、若干17歳で三等陸佐にまで登り詰めた天才魔導師――ううん、騎士だ。そしてシャルさんと同じように協力者として迎え入れられた弟のルシルさん。空戦においては管理局最速にして最強と謳われ、17歳で一等空佐にまでなった過去に例を見ない超エリート。それ程の実力を持ち、高い地位に就いていながら突然辞職したと結構騒ぎになっていた。そんなすごい人たちに比べてあたしは何も持っていない凡人だ。でも、それでもあたしは立ち止まるわけにはいかないわ。
「ティアナ。私じゃ頼りないかもだけど、心配事があるなら相談に乗るよ?」
いつの間にかあたしの目の前にいたシャルさんがそう訊いてきた。あたしを覗き込むようにして見詰めてくるシャルさん。あたしはシャルさんの綺麗な桃色の瞳の輝きに、完全に魅了されていた。
「・・・いえ、何でもないんです。すいません」
でもあたしは何も言うことが出来なかった。あたしから見て、シャルさんは隊長たち以上のエリート。そんなシャルさんが何を言っても説得力がない、って思ってしまったから。だからごめんなさい。そんな失礼なことを思ってしまって。
「そっか。でも溜め込むより話した方がいいんだよ、ティアナ。1人で解決出来なくても、みんなを頼れば解決できることだってあるんだから」
「シャルさんにもあったんですか? その、シャルさんみたいなすごい人でも独りだと出来ないこ
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