暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ホテル・アグスタ
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飲まれていく中、レヴィヤタンの背後の空間が波打つ。

「・・・弱い・・・第三の力(しろいろ)・・」

「・・・なっ!? 弱い・・・この私が・・・?」

「・・・心が弱い・・・先代たちの許されざる嫉妬(わたし)が・・・そう言ってる。・・・今の・・・第三の力(しろいろ)・・・守護神になっても・・・きっと弱い」

レヴィヤタンはそう言い残して消えていった。私の力じゃなくて心が弱いと・・・だから勝てないのだと。

「ふふ、あはははは」

確かに私の心はこの世界に召喚されてからは弱くなっていったと思う。でもなのは達と会う前の私よりかはずっと良い心になっていると胸を張って言える。それが弱くなったと言うのであればそれで構わない。

「だってこれが幸せというものでしょ」

だから今の私の幸せを崩そうとするお前たちは絶対に消し去ってやる。レヴィヤタンが完全に撤退したのを確認した私は、みんなと合流するために歩き出したそんな時、携帯端末から着信音が鳴った。おそらくルシルからの返信だと思う。通信端末を取り出しメールを確認する。仕事中だろ?というツッコミはなし、ということで。

――何を企んでいるんだ?――

ルシルからのメールはたったのこれだけだった。私は“感想”を返信しろと送ったのになぁ。

「・・・アウト」

ルシル、女装の刑決定。ルシルへの宣告は、その時になってからにしよう。その方が面白そうだしね・・・って、無理やり面白いことを考えていないとやってられない。許されざる嫉妬レヴィヤタン。速いだけのクセして、心がどうだとか言ってくれた。心の無いお前ら“ペッカートゥム”なんぞに言われたくないっつうの。木々を手当たり次第に殴ったり蹴ったりしながら歩いていると、わざわざ私を待っていてくれたのだろうか、ガジェットの残骸の中心でシグナムが佇んでいた。

「・・・あ、シグナム」

「その様子では逃げられたようだな。どうした? ずいぶんと荒れているではないか」

「あはは、うん・・・。気にしないでくれると助かる」

「どうした、傷でも負わされたのか?」

「ううん、大丈夫。気持ちの問題なんだ。私なんかよりシグナムは?」

私がレヴィヤタンと交戦する前にシグナムは戦っていた。だからシグナムのことも心配なんだけど、シグナムの周りに転がるガジェットの残骸を見れば大丈夫かな。

「見ての通りだ。しかしアレは本当に厄介だな。聞いていた通り攻撃が何1つ通らなかった。フライハイト、やはり私やテスタロッサ達が能力リミッターを外してもアレには勝てんのか?」

「前の会議で話したとおり、だね。ペッカートゥムと戦うには神秘と言われる力がどうしても必要になる」

2人して歩きながら“ペッカートゥム”のことについて話す。みんなには
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