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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ホテル・アグスタ
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避されるとは腕が落ちたな」
ジェイル・スカリエッティのラボにて1人の男がモニターに映るシャルロッテを見、静かにそう嘆息した。歳は外見からして20代半ば。服装は白いスーツに、目立つ赤いネクタイを締めている。茶色の髪を無造作に伸ばし、その金色の双眸でシャルロッテを見つめている。
「すまなかったね、彼女を借りて。レヴィヤタンは3rd・テスタメント君に敗れてしまうのだろう?」
男の隣に立つスカリエッティは、自分の秘書である女性ウーノが淹れた紅茶を飲みながら男に向かって謝罪の言葉を口にした。
「気にするな。こちらとしても三番の現状の力を見れたことには感謝しているんだ」
男はスカリエッティと同様に紅茶を飲みながらそう答えた。
「それに
許されざる嫉妬
(
レヴィヤタン
)
なら大丈夫だろう。何せ今の三番は駄目だからな。いくら人間の器に閉じ込められようと弱くなり過ぎだ。あれではおそらく
許されざる傲慢
(
オレ
)
にすら苦戦を強いられるだろうな」
「そうなのかい? ならこのままルーテシア達と共に行動させてもいいかな?」
スカリエッティのその言葉を聞いた男は少し逡巡した後に「好きにしろ」と答えた。そこに『ご歓談中、申し訳ありませんと、2人の間にモニターが展開された。
『ドクター。お嬢様のガリューが例の物の入手に成功しました』
モニターに映るウーノが、ルーテシアがスカリエッティの依頼を無事に終えたことを報告した。
「そうかい、さすがはルーテシアとガリューだね。ではルシファー。レヴィヤタンにルーテシアと合流するように頼んでもらってもいいかな?」
「判った。レヴィヤタン。ルーテシアと合流して、しばらく彼女たちと同行してくれ」
許されざる傲慢たるルシファーはどこを見ずともそう告げた。
・―・―・―・―・―・
「・・・もう・・・終わり?・・・戻らないと・・・」
私の“キルシュブリューテ”の攻撃を紙一重で回避していたレヴィヤタンが呟いた。正直、甘く見ていた。簡単に勝てると思っていたのに、与えることが出来たのは八撃だけだった。しかしどれもレヴィヤタンを消滅させるまでには至っていない、浅いダメージばかり。
「他の連中が帰って来い、って言っているわけね」
もちろん逃がすわけにはいかない。ここで数を減らしておかないと、後々厄介なことになると思ったからだ。
「・・・来て・・・
罪眼
(
レーガートゥス
)
・・・」
私を囲むようにして現れたレーガートゥスは約50弱。今の私の敵じゃないけど、対処しているうちにレヴィヤタンには逃げられる。
「面倒なことを・・・!」
――
凶牙波瀑刃
(
シュヴァルツ・シュトローム
)
――
魔法から再度魔術へと切り替えた一撃を放つ。レーガートゥスが黒い波に
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