暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
狂おしき者と大罪
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。ルシファーもマモンも、“ペッカートゥム”が7つに分裂した際に独立して活動する、概念存在の1体だ。

『それは困る。彼女たちの知識にはとても楽しませてもらっているからね。それに、協力関係である以上は私も彼女たちを守る義務があるのさ』

「協力だと? くく、はははは。何を馬鹿なことを。貴様は単に利用されているだけに過ぎない。後悔する前にペッカートゥムと手を切れ。そして大人しく投降しろ。これは貴様の為にも言っている」

モニター越しにでも判るだろう濃い殺気を放ちながら、そう警告するルシル。対するスカリエッティは動じることなく話を続ける。
 
『断る、と言ったら君たちはどうするんだい?』

「力尽くで見つけ出し、そのうえで力尽くで滅ぼさせてもらう」

『出来るのかい? 世界からの許可がないと、界律の守護神テスタメントとしての力が使えないのだろう? そんな状態で本当に勝てるのかい?』

まぁそれくらいのことは聞いているよね、やっぱり。だけど残念。勝てるんだなぁ、これが。分裂している今なら、私とルシルの持つ神器で対抗できる。それに本来の姿“ペッカートゥム”に戻ったりしたらミッドの“界律”から契約が来るだろう。この世界の敵、“ペッカートゥム”を今すぐに滅ぼせ、と。そうなったら“界律の守護神(わたしたち)”の干渉で容易く滅ぼされることになる。どちらにしても、分裂体であろうと真の姿であろうと私とルシルには敵わない、ということだ。

「どうだろうな。やってみないことには判らないが、たとえ勝てないとしても戦わないわけにはいかないだろう? それが界律の守護神(わたしたち)の役目なのだから」

敢えて勝敗が判らないと誤魔化すルシル。まぁご丁寧に教える必要もないか、“どちらにしても勝つのはこっちです”なんて。

『それは残念だ。なら・・・っともうこんな時間か。もっと有意義な話がしたかったのだがね。すまないね、今日はこのくらいにしておくよ。またこうして話し合える日を楽しみにしているよ、3rd・テスタメント君、4th・テスタメント君』

モニターが消え、私とルシルは一言も話さずにしばらくそのままでいる。おそらくこの通信機が繋がることはないだろうけど、一応はやて達に調べてもらおう。

「ルシル、ペッカートゥムを倒すことが本契約だと思う?」

自分で言っておいてそれはないな、とは思うけど一応確認。

「ヤツ一体だけなら私たち“テスタメント”の中でも最弱とされている第五の力(マリア)1人で十分だ。わざわざ第四の力(わたし)第三の力(シャル)が呼ばれることはないだろう」

「そっか、そうだよね」

大罪ペッカートゥム。“絶対殲滅対象アポリュオン”において最弱の番外位とされる概念存在。そんなヤツ相手に私は兎も角、最強のルシ
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