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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
狂おしき者と大罪
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でもない単なる人間だ。だけど繋がりがあるのは間違いないはず。
「何者だ?」
『失礼。私の名は、ジェイル・スカリエッティ』
聞き覚えのない名前だけど・・・。私の隣でルシルが難しい顔をしてる。知っているけど思い出せないって風だ。
「・・・で? そのスパゲッティが何の用?」
「『・・・・・・』」
沈黙。しまった。素で間違えた。さっきまでスパゲッティを食べていたから、響きが似ているせいで本気で間違った。
「コホン――で? そのスカリエッティが何の用?」
さっきの事を無かったことにして言い直す。
『・・・いやね、君たちと一度話をしたいと思っていたのだよ。本当ならこちらに招いてゆっくりと時間をかけて話がしたかったんだが・・・』
スカリエッティは何も言わずに本題に入ってくれた。何気に良い奴なのかもしれない。で、スカリエッティの意識はしっかりしているみたいだ。どうやら操作されているというわけではなさそう。
「広域指名手配中の・・・一級捜索指定次元犯罪者、ジェイル・スカリエッティ、だな?」
ルシルは確認するかのように告げた。広域指名手配、しかも一級捜索指定の次元犯罪者って・・一体何したのコイツ。
『私のような者を知っていてくれるとは嬉しい限りだよ、4th・テスタメント君』
確定。この男は“ヤツ”らの内の誰かと繋がっている。そして私たちのことを聞いているんだ。わざわざ自白するようなことを言って何を考えてるんだろうね、コイツ。
「ガジェットを製作して、レリックを集めているのも貴様だな?」
ルシルは“ヤツ”らの情報を引き出すんじゃなくて、敢えて“レリック”関連から攻めてく。ここはルシルに任せておこうかな。ジェイルとかいう男は『その通りだよ』ってアッサリと認めた。その表情と目からウソではないことは判る。もしこれが演技だとしたら大した役者だ。
「意外と簡単に白状するんだな。自分の首を絞めるようなものだと思うが・・・」
『いやいや、そちらの執務官は優秀だからね。おそらく私の残した手掛かりを見つけ、今頃私が関与していることに気付いているかもしれないよ?』
手掛かりをわざと残したってわけか、随分と挑発的な行為ね。この男はよほど自己顕示欲が強いみたいだ。こういうタイプは自滅しやすい。私が思うにスカリエッティの側にいるのは、“許されざる傲慢ルシファー”か、もしくは“許されざる強欲マモン”のどちらかだろう。私がスカリエッティに抱いた印象からそう考える。
「そうか、ならその話はもういい。さて、これからが本題だジェイル・スカリエッティ。今すぐその場所を教えろ。すぐさま貴様の傍にいるであろう大罪――ペッカートゥムを消す」
“大罪ペッカートゥム”。それが罪眼レーガートゥスの主の名だ
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