暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
狂おしき者と大罪
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グナムと戦うのは好きだけど、だからと言ってこうしつこいと・・・ウザいかも」

「そ、そうなのですかー。大変ですねーシャルさん・・・」

道理で疲れた顔をしていると思ったです。シグナムはシャルさんと純粋な剣の腕をいつも競いたがってます。それに付き合わされるシャルさんのことも考えてほしいですねー。シャルさん。うちのシグナムが大変ご迷惑をおかけしてますです、ごめんなさいです。

「でもルシルの槍の腕前を教えたうえで、ルシルの方にも模擬戦を申し込んでくれるようシグナムに頼んだから、少しは私に来る回数が減るはず・・・よかったよかった」

シャルさんのその言葉に数秒間の沈黙が流れたです。そしてその沈黙を破ったのはシャーリー。

「・・・シャルさん、ルシリオンさんを売ったんですね」

「・・・テヘッ♪」

「ルシルさんも、大変ですねー」

シャマルに頼んで胃薬を用意してもらうです。

†††SideリインフォースU⇒ルシリオン†††

私は大してやることもなく、訓練場の見える岸へと来た。ここでの私の仕事は、医療班の班長で主任医務官であるシャマルの補佐と遊撃戦力だ。しかし今はどちらからも必要とされているいうわけじゃない。だから、たまにこうして訓練場の見える場所へと赴いている。

「ん? 今日は先客がいるようだな」

そこにはすでに先客2人が居て、フォワード陣の訓練模様をモニターで見ていた。

「シグナム、ヴァイス、君たちも暇そうだな」

「お、ルシルじゃねぇか。つか暇ってなんだよ。俺だって忙しいっつうの」

「暇をしているのではない。こうして訓練を見守るのも仕事のうちだ」

シグナムの返答には納得だが、ヴァイスに関してはまず暇をしているのは間違いない。まぁヘリのパイロットなんて出撃以外はほとんど待機状態だ。忙しそうにしろ、というのもかえって酷なことか。

「フォワード陣の訓練の様子、か」

私も合い席させてもらい、あの子たちの訓練様子をモニター越しで眺める。映っているのはヴィータの一撃を受けながらもバリアを破壊されなかったスバル。しかし踏ん張りが足りなかったのか弾き飛ばされている。足腰を鍛える必要あり、だな。
そしてフェイトの教導による回避訓練を行っているエリオとキャロ。まずは基礎を重点的に教え込んでいるようだ。まだ幼い2人だから当然のことか。そしてなのはとティアナの精密射撃の訓練。狙いや動きはまだまだ甘いが、それでもなかなかの腕をしている。しかしこうして訓練の様子を見ていると、人間だった頃を思い出してしまうな。

「どうしたセインテスト、そんな難しい顔をして」

「いや、何でもない」

シグナムにかぶりを振ってそう答え、ゆっくりと自分の両手を見る。私としてもああして誰かに教える立場になっ
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