プロローグ 天才の帰還
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「ねえ、マスター」
レビィがマスターマカロフに話し掛ける
「ん、どうしたのじゃレビィ?」
マスターマカロフはそう訊ねた
レビィは続ける
「彼は一体何者なんですか?
沢山の魔法を扱ってる・・・って皆言ってたけど」
マスターマカロフは、誰もいないギルドの入り口を見つめ呟くように答えた
「あ奴が何者かはワシにもよくわからんが、強き者は大きな物を背負っておるものじゃ
それが原因で奴が人と関わらないのなら・・・そっとしておいてくれんかのぉ。
いつか奴も皆を信じ、全てを明かすひがきっと来る」
レビィもまたその話を聞き誰もいないギルドの入り口を見つめる
ギルドを出たカイト
カイトとメイルはマスターマカロフに言われた通りガルナ島を目指して港へ向かっていた
「なあ、ヒール。エルザが向かったのに俺が行く意味あんのか?」
「まあ、マスターも心配なんでしょ?S級の中でも比較的若いし」
その言葉にカイトはマカロフのように溜息を吐いた
「若さならミラも似たようなものだけどな、俺も一応若いんだけどね?」
「何を言ってるんだか」
確かにな、とカイトは相槌を打ち、そういえば・・・と続ける
「3年ぶりにナツやメイルに会えるんだな」
「そうだね、少しでも答えに近づけるといいね」
ヒールの言葉にカイトはどこか悲しい目で遠くを見つめる・・・まるで重い過去を思い出すように・・
そして小さく首を横に振ると独り言のように呟いた
「やっとここまで近づいたんだ・・・。今度こそ答えを導き出してみせるよ・・・」
そこで言葉を区切り、空を見上げ言葉を続ける
「・・・師匠・・・」
今日も空は青く澄み切っていた
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