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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep2古代遺物管理部“機動六課”
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央にモニターが現れる。

『久しぶりだなシャル・・・・ん? ルシルは何をやっているんだ?』

モニターに映ったのはクロノだった。すっごい久しぶり。だってメールすらも送ってこなかったし。奥さんのエイミィは送ってくれたのにさ。

「放っておいていいよ、クロノ。それよりおめでとう、子供生まれたんでしょ」

「お・・おめでとう・・・クロノ・・・」

『あ、ああ、ありがとう』

私に続いてルシルも脛をさすりながら祝辞を述べた。クロノは少し照れている。おめでたいことなんだから照れなくてもいいのに・・・。

「私たちに用があるというのは、クロノね」

『ああ、はやてからの報告は受けた。レーガートゥス、だったな。本当にアレは魔導師には倒せないモノなのか?』
 
真剣な面持ちでクロノがそう訊いてきた。私たちはソファへと腰かけ、話し合いをする姿勢を取る。。

「そうだ。アレに対抗するには、私かシャルの神器と魔術、その2つしかない」

ようやく痛みが引いたのか、ルシルも真剣な面持ちで答える。さっきまでの情けない顔がウソみたいだ。

『やはり、か。君たちの魔術と同じような神秘、というやつなんだな』

「そういうこと」
 
『なんてことだ・・・。君たちの今後の予定に関してなんだが、はやてから聞いたところによると、しばらくはミッドに留まってくれるとのことだが・・・』

クロノはため息を吐いたあと、思い出したかのように私たちの今後の予定を訊いてきた。そんなのもちろん決まっている。

「そうだよ。私とルシルはしばらくミッドに滞在するつもり。だってレーガートゥスの一件が終わるまでは離れられないよ」

「そういうことだ。罪眼(アレ)を全て・・・操る者も例外なく打ち据えないとゆっくりと出来ない」

“ヤツ”から話を全て聞きだし、そのうえで抹消しなければミッドが滅ぼされかねない。それが終わるまでは他の契約なんてしていられない。というか“ヤツ”のことが最優先されるはず。だから他の契約が来ることはない・・・と思う。

『そうか、それは助かる。では君たち2人には、これからしばらく機動六課で民間協力者として働いてもらいたい。それからもう1つ。君たちの魔導師ランクのことだが、さすがにSSSとなるとまずい。だからSSランク、出来ればS+あたりで行動してもらいたい』

クロノからの提案はまぁ理解できる。確かにSSSランクが2人、1つの部隊に居るというのは避けたいだろうなぁ。いくら正規の局員ではないとはいえ、そんなのが地上で活動していたら、おそらく地上本部の実質的なトップ――レジアス中将が黙っていないはずだ。あのおっさん。平和への気概は判るけれど、ちょっと強引すぎるんだよね。最悪、押しつけの正義は偽善にも悪にもなっちゃうというのに。
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