第十七話
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確認した。ナギの魔法障壁が割れずに消えていた)
(ほう、一体どういう原理やら)
(そうだな、一瞬過ぎて分からなかったが魔力を拡散して、待てよ)
(どうした?)
(いや、ちょっと待ってくれ。つまり、アレはこうなってこっちはこうやって、するとこうなるだろう。結果として......うわぁぁ)
(不安になるだろうが)
(どっちから聞きたい?)
(結果からだ)
(このままだと魔法世界が滅びる)
(はあ?)
(あの王家の魔力だが魔力の拡散だと思うんだが、もしかしたら完全に消滅させているのかも知れん。それで元老院を殺し回ってる途中に完全なる世界とか言うのが何かをやろうとしているらしい情報もあったんだがその中にウェスペルタティアって単語があったんだ。これがたぶん王家の魔力に関係ある事だ仮定して、オレがこっちの世界に戻って来た時に違和感があったんだ。調べてみたら大気中の魔力量と精霊の数が減ってるんだよね。恐らくこの魔法世界を構成している魔力が王家の魔力で減ったからだと思うんだけど、魔力という事は儀式等で増幅も可能だから王家の魔力を一気に解放すると)
(大気中の精霊がいなくなれば魔法は使えなくなるな。しかしなぜ魔法世界が消滅するんだ?)
(え?気付いてないのか)
(何にだ)
(ここ箱庭なんだけど)
(箱庭?)
(具体的に説明するならダイオラマ魔法球があるだろ、アレの元になった技術だと思う。アレを球体の中に詰めずに何ていうか次元的位相をずらして人が住める様な環境を設定した世界なんだと思う。ゲートが決まった期間でしか開かない理由ってのが魔力が外に出るのを抑えるためだとすれば納得もできるでしょう)
(なるほど、理にはかなっている。だがそうするならここはどこだ)
(それに関しては旧世界の星の並びと魔法世界の星の並びから計算すると、旧世界で火星と呼ばれる星だな)
(そこに人は)
(もちろん住めないだろうな。元の世界の天文学に基づいて考えるならおそらく気温は−50℃。星の大きさから考えるならたぶん空気すら無いな)
二人とも少しの考え
((どうしよう?))
同じ結論に至ってしまった。
「重ね重ね申し訳ない『形なきもの』殿『闇の福音』殿」
ナギへの折檻が終わったのかアリカ王女が頭を下げにきた。
「お気になさらずにこちらにも非はあるので。それで私たちをここに連れて来た理由を話していただけますか」
ちなみに先程からキティが黙っている理由は口論になるのが眼に見えているからと交渉を任せられているからだ。
「その理由はオレから話そう」
「あなたは?」
「ガトウ・カグラ
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