暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
3rd Episode:
高き破滅より来たる大罪
Ep1再会
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ちゃん、・・・判った! 待ってて!」

フェイトちゃんへの攻撃を行っているのは小さい小型眼(アンノウン)だけ。大きい方は白い砲撃を放ってからは一切の動きを見せていない。もしかすると、小さいのを操作しているから動きが取れないのかも、と推測する。だったら今こそ破壊するチャンスだ。

「レイジングハート、今出せる出力でディバインバスター、いくよ」

≪All right, My Master. Devine Buster≫

大きい大型眼(アンノウン)へと“レイジングハート”を向けたところで、瞳孔部分の前面に周囲の魔力が集束していく。間違いない、アレは「集束砲!?」だ。さすがにこれには驚きを隠せない。もし放たれてしまったら今の私たちに防ぐ術はない。

≪Devine Buster≫

集束砲のチャージを妨害するためにバスターを放つ。でも大型眼(アンノウン)はあろうことかチャージ中にも関わらず、転移してバスターを回避した。

「はやてちゃん! リミッ――」

最後まで口にすることが出来ずに、大型眼(アンノウン)から集束砲が放たれた。おそらくSランクはあろだろう、かなり大きい砲撃だった。集束砲が向かう先にはリインとフォワード4人の居るリニアレールの貨物車両。リイン、スバルとティアナは車両内。エリオとキャロは屋根の上で、エリオが球体型ガジェットであるV型を破壊し終えて、キャロはフリードリヒの背に居る。エリオとキャロは砲撃に気がついているけど、今からだともう全てが間に合わない。


『心配するな。私が防いでみせる』


最悪な事態が起きるってところで頭の中に響いたのは、2年前に別れて以来逢うことのなかった幼なじみの1人の声。どうして?だとか、そんなことを考えるより先に私の中に安堵が広がっていく。

――|護り給え汝の万盾|《コード・ケムエル》――

貨物車両の側面に、蒼く光り輝く巨大な円い盾が現れた。大型眼(アンノウン)が放った砲撃を容易く防いで、砲撃が途切れた後に盾は無数の蒼い羽根になって散っていった。


「ほらっ、ボサッとしない。なのは、フェイト」


上空から聞こえたのは、もう1人の幼なじみの声。次の瞬間、上空から地上へと紅い何かが通り過ぎたように見えた。遅れてフェイトちゃんを襲っていた小さい小型眼(アンノウン)のいくつがが真っ二つに斬り裂かれて消滅していく。それは一瞬の出来事。私はその何かを確認するため、地上にある森林の方へと視線を向ける。木々の上に、桜色の刀身を持つ長刀を肩に担いで、背中から一対の真紅の翼を生やした「シャルちゃん!!」が居た。

「シャル!」

シャルちゃんによって小型眼(アンノウン)のいくつかが破壊されたことで、フェイトちゃんも反射砲撃から解放されたようでシ
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