暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
3rd Episode:
高き破滅より来たる大罪
Ep1再会
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ルシルも自分の通信端末に送られてきたメールを読み終え、広い空へと視線を移す。
「・・・じゃあ――」
私も青く広がる空を見上げた。
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
私たちは今、はやてちゃんが立ち上げた部隊・“機動六課”の初任務の現場であるエーリム山岳丘陵地区へと来ている。
「ヴァイス君! 私も出るっ。フェイト隊長と一緒に、空に展開されてるガジェットを掃討するから、安全にみんなを送ってあげてね」
私はヘリのパイロットであるヴァイス君(階級は陸曹ね)に声を掛けた。六課の初任務は、ここエーリム山岳丘陵地区を走る貨物車両に積まれているロストロギア・“レリック”の回収。でも、その“レリック”を狙った機械兵器・“ガジェット”が貨物車両を占拠しているとのこと。
それを排除して、暴走している貨物車両を停止させることも私たちの任務だ。本当なら私も、新人であるスバル、ティアナ、エリオ、キャロの4人と一緒に貨物車両へと行きたかったんだけど、航空型の“ガジェットU型”が現れたために空に上がることになった。
「うっす、了解です。なのはさん、お気をつけて」
ヘリのメインハッチが開いてあとは出撃するだけなんだけど、その前に私は新人たちに声を掛ける。
「それじゃ少し出てくるね。みんなも、頑張って任務をサクッと片付けよう!」
「「「はい!!」」」
「は、はい・・・!」
スバル、ティアナ、エリオは少し緊張気味ながら元気よく返事をしてくれた。だけどキャロは、3人より遅れてつっかえながら返事をした。3人よりずっと緊張している所為だ。私はキャロの側まで歩み寄って、キャロの頬にそっと両手を添える。
「キャロ。そんなに緊張しなくても大丈夫だから。キャロは独りじゃない。離れてても、通信でみんなと繋がってる。ピンチの時は助け合えるから。だからきっと大丈夫だよ」
「そうだよ、キャロ。あたし達がちゃんといるから!」
「僕も、それにフリードも一緒だから」
「なのはさん、スバルさん、エリオ君・・・。はいっ、もう大丈夫ですっ!」
うん、これで心配はない。仲間が近くに居るっていう安心感のおかげだね。今のキャロの顔は本当にいい顔になっている。
「それじゃ行ってくるね」
みんなに微笑みかけて、私はヘリから飛び降りる。落下の途中、長年のパートナーである“レイジングハート”を起動させた。
≪Stanby Ready≫
「さぁ行くよ、レイジングハート」
≪Barrier Jacket, Aggressive Mode≫
「スターズ1・高町なのは、いきます!」
バリアジャケットへの変身を終えて、臨戦態勢に移る。そして“ガジェット”を掃討するため、少し遅れて来たフェイトちゃんと
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