暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
3rd Episode:
高き破滅より来たる大罪
Ep1再会
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・した方がいいんじゃないか?」
「うん」
携帯端末を開いてメールの内容を確認する。一番古いメールから1件1件読んでいったら、最近のメールまでに1時間も掛かった。
――シャルちゃん、ルシル君、元気? 私はすごく元気だよ! このメールを読んでいるとき、2人は何をしているのかな? いま私ははやてちゃんが設立した部隊、“機動六課”の新人演習を終えたとこだよ。それでね・・・――
「そっか、はやてはちゃんと自分の部隊を持てたんだね」
なのはのメールを読んで、自然と笑みが零れる。零れてしまう。はやてが部隊を設立したのはごく最近とのことだった。本当なら私もその“機動六課”の一員になる予定だったんだけどね。
「ほう、それにしてもメンバーはかなり豪勢だな。お、スバルとエリオ、キャロも・・・。はは、ヴァイスもいるのか! ん? ティアナ・ランスター・・・? ランスターってまさか・・・」
ルシルにも携帯端末の画面を見せてメールを読ませる。するとティアナって娘のことで、何か深く考え込んじゃった。私はすぐに思い出す。ルシルも「ティーダ一尉の身内か・・・?」って呟いた。そうだ。数年前に殉職した、地上本部の一等空尉、ティーダ・ランスターさん。
逃走中の違法魔導師の追跡中、ソイツに手傷は負わせることに成功するも、でも逃亡を許した。その際に致命傷を受けて逝去。逃亡していた違法魔導師は、当時私が所属してた地上部隊に出向していたルシルが逮捕した。
「そうか。ティーダ・ランスター一尉の遺志は、ティアナという娘が受け継いだのかもな」
ルシルはそう言ったきり黙った。当時のことを思い出しているのかも。だから今はそっとしておく。私は改めてメールの続きを読むことにする。ふと、“機動六課”のメンバー、というより戦力に引っ掛かりを覚える。このメンバーには私もさすがに驚いた。
なのは、フェイト、はやてだけならまだしも、シグナムたち守護騎士。私も入っていたらさらにすごいことになっていた。一体どうしてそこまでのメンバーを集めるのか理由が判らない。何か嫌な予感がする。
――それで、もしよかったら一度帰ってきてほしいな、ってみんなで話してるの。それじゃまたメールするから。2人と再会できるの楽しみにしてるよ!――
なのはのメールはそう締めくくられていた。再会を楽しみにしている、か。
「現時点において、界律との契約はもう残っていない。しばらくは解放されるはずだ。どうする、やはり一度帰って逢っておくか?」
ルシルは立ち上がって私に左手を差し出す。私はその手を取って立ち上がった。
「でも、私にはもう友達としての資格があるかどうか・・・」
「素直になればいい。逢いたいなら逢いに行く。逢いたくないなら、このまま次の契約が発生するまで待機だ」
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