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Element Magic Trinity
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「やってみなきゃ解んねぇだろ。まずはエルザだな」
「解るわい!よせっ!エルザを殺す気か!」
「ナツ様!火で擦るのをお止め下さい!」
「つーか、てめ・・・手つきエロいぞ・・・」

マカロフとシュランの制止を振り切り、石となったエルザの体を火で擦るナツ。
すると。

《パキッ》

「「「「「・・・!」」」」」

聞こえたくない音が聞こえた。
エルザの額にヒビが入っている!

「しまったー!割れたー!ノリだノリ!ハッピー!ノリー!」
「あいさー!」
「バカヤロウ!そんなんでくっつくか!?俺の鉄をテメェの炎で溶かして溶接するんだ!」
「いえ、ガジル様が自らの鉄を差し出す必要はありませんわっ!ここは私の蛇でどうにか!」
「貴様らーーーーっ!」

ナツがあたふたとし、ハッピーがノリを持って来る為に飛び、ガジルが自分の右手首辺りまでを鉄に変え、シュランが右手に魔法陣を展開させ、マカロフが叫ぶ。
一同が大混乱でドタバタしている間にも、エルザのヒビはどんどん大きくなっていく。

「ひぁーーーーーっ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

ヒビ割れていくエルザに向かって必死の謝罪を繰り返すナツ。
そして、バキィン、と音がした。

「あら?」

シュランが首を傾げる。
エルザは――――――割れてなどいなかった。
石化すらも解け、むくっと起き上がっている。

「熱い・・・お前か、ナツ」

その表情を怒りに染めながら、エルザは立ち上がり――――

「何をするかーーーー!」
「ぐほぉ!」
「ギヒャ!」

近くにいたガジルを巻き込んでナツを殴り飛ばした。

「エルザが復活したーーーーーー!」

ハッピーが歓喜の声を上げる。

「エルザ・・・しかし、なぜ・・・」
「それが私にも・・・もしかしたら、この右眼のおかげかもしれませんが・・・」

それを聞き、マカロフは思い出す。
エルザは奴隷時代に右眼を潰され、今はポーリュシカが精巧に作った義眼なのだと。

(そうか!義眼が目から受ける魔法の効果を半減したのか!)

今回はその義眼が役に立ち、エバーグリーンの魔法を半減させ、半分石化状態になっていたのだ。

「エルザ・・・今の状況分かる?」
「ああ・・・全て耳に入っていた」

意識のある石像になっていたエルザは全てを知っていた。

(いける!反撃の時じゃ!)

マカロフの中に希望が生まれた。

「よし!じゃあ次はティアを復活させるか」
「待て、ナツ」

続けて戦力になるティアを復活させようとしたナツだが、エルザに止められる。

「んだよエルザ」
「考えてもみろ。私は右眼のおかげで魔法の効果が半減していたから石化が解けた。だが、
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