残り6人
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無言のままレイピアを抜き、台風を切り裂いた。
「風の魔法弾が・・・切り裂かれた!?」
アルザックは驚愕する。
フリードは涼しげな無表情でアルザックを見つめた。
「ぐほっ!」
その瞬間、アルザックに異変が起こる。
「な、何だこれは・・・ぐっ・・・息が・・・うぶっ・・・」
喉を押さえ、呻き声を上げる。
「お、お前・・・術式以外にも妙な魔法・・・を・・・ぐふっ、うぁあ!がっ・・・」
喉を押さえたままアルザックは膝をつき、倒れる。
カシ、と小さく音を立て、フリードはレイピアを閉まった。
スゥゥゥ、とローグ文字が現れる。
【ルール;この術式内の者、魔法を使用した方の酸素を奪う】
「俺は術式を最も効果的に利用しているにすぎん。俺のルールの中で誰が創造主に勝てるものか」
アルザックに背を向け、フリードは呟く。
「バトル・オブ・フェアリーテイル、残り3人か・・・」
「残り3人だけじゃと!?」
マカロフが驚愕する。
ナツとガジルはというと。
「何でお前まで出れねーんだよ、マネすんじゃねー!」
「知るか」
「ハラ減ってきたじゃねーかコノヤロウ!」
「それは本当に知らんわ!」
こんな状況にも拘らず、口喧嘩していた。
「3人?」
マカロフは後ろで口喧嘩するナツとガジルに目を向ける。
「こいつ等とクロスだけじゃとーーーっ!?」
「オイラは頭数に入ってなかったのかー!」
「私が入っていないのは、参加する意思がないからでしょうか」
残っているのは相性最悪のナツとガジル、そして未だ外で戦っているクロスだけと知り、マカロフは驚愕する。
ハッピーは自分が最初から人数に入っていない事にショックを受け、シュランは冷静に呟いた。
(同士討ちや雷神衆の手によって妖精の尻尾の魔導士が全滅したと言うのか!?唯一外に出られるクロスも、もう力が残っているとは思えん。戦える魔導士はもういない・・・ここまでか・・・)
マカロフが諦めかけた瞬間。
「仕方ねぇ、エルザとティアを復活させるか!」
「「「何!?」」」
「何を仰っているんです?」
「あーあ。せっかく2人を見返すチャンスだったのになァ」
ナツがとんでもない言葉を口にした。
当然、ナツ以外の4人は驚愕する。
「ちょ、ちょっと待たんかいっ!お前・・・どうやって・・・!?」
マカロフの問いに、ナツは当然と言った様子で言い放つ。
「燃やしたら溶けんじゃね?石の部分とか」
「やめーーーい!」
信じられない程にさらりととんでもない事を言ってのけるナツ。
そんなナツを必死に止めようとするマカロフだが、既にナツは行動していた
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