暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
残り6人
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
無言のままレイピアを抜き、台風を切り裂いた。

「風の魔法弾が・・・切り裂かれた!?」

アルザックは驚愕する。
フリードは涼しげな無表情でアルザックを見つめた。

「ぐほっ!」

その瞬間、アルザックに異変が起こる。

「な、何だこれは・・・ぐっ・・・息が・・・うぶっ・・・」

喉を押さえ、呻き声を上げる。

「お、お前・・・術式以外にも妙な魔法・・・を・・・ぐふっ、うぁあ!がっ・・・」

喉を押さえたままアルザックは膝をつき、倒れる。
カシ、と小さく音を立て、フリードはレイピアを閉まった。
スゥゥゥ、とローグ文字が現れる。

【ルール;この術式内の者、魔法を使用した方の酸素を奪う】

「俺は術式を最も効果的に利用しているにすぎん。俺のルールの中で誰が創造主に勝てるものか」

アルザックに背を向け、フリードは呟く。

「バトル・オブ・フェアリーテイル、残り3人か・・・」









「残り3人だけじゃと!?」

マカロフが驚愕する。
ナツとガジルはというと。

「何でお前まで出れねーんだよ、マネすんじゃねー!」
「知るか」
「ハラ減ってきたじゃねーかコノヤロウ!」
「それは本当に知らんわ!」

こんな状況にも拘らず、口喧嘩していた。

「3人?」

マカロフは後ろで口喧嘩するナツとガジルに目を向ける。

「こいつ等とクロスだけじゃとーーーっ!?」
「オイラは頭数に入ってなかったのかー!」
「私が入っていないのは、参加する意思がないからでしょうか」

残っているのは相性最悪のナツとガジル、そして未だ外で戦っているクロスだけと知り、マカロフは驚愕する。
ハッピーは自分が最初から人数に入っていない事にショックを受け、シュランは冷静に呟いた。

(同士討ちや雷神衆の手によって妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士が全滅したと言うのか!?唯一外に出られるクロスも、もう力が残っているとは思えん。戦える魔導士はもういない・・・ここまでか・・・)

マカロフが諦めかけた瞬間。

「仕方ねぇ、エルザとティアを復活させるか!」
「「「何!?」」」
「何を仰っているんです?」
「あーあ。せっかく2人を見返すチャンスだったのになァ」

ナツがとんでもない言葉を口にした。
当然、ナツ以外の4人は驚愕する。

「ちょ、ちょっと待たんかいっ!お前・・・どうやって・・・!?」

マカロフの問いに、ナツは当然と言った様子で言い放つ。

「燃やしたら溶けんじゃね?石の部分とか」
「やめーーーい!」

信じられない程にさらりととんでもない事を言ってのけるナツ。
そんなナツを必死に止めようとするマカロフだが、既にナツは行動していた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ