残り6人
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少ない男だからな・・・ここは得意の接近戦で!)
近・中距離の戦いを得意とするライアーは一気に地を蹴り、距離を詰める。
「白銀連斬!」
そしてフィレーシアンを振るい、その腹を横一直線に斬り付けた・・・はずだった。
(手応えが・・・ないっ!?)
今、自分はフリードの後ろにいる。
つまり、確実に斬ったはず。
が、ライアーには手応えが全くなかった。
「この程度か」
「!」
聞こえてきた声に振り返ると、そこには無傷のフリードが立っていた。
「ん?」
外した、と顔を歪めていたライアーは、自分の右肩辺りに描かれた文字に目をやる。
描いた覚えは勿論ない。
「闇の文字・・・痛み」
フリードが小さく呟いた、瞬間。
「ぐっ・・・があああああああああああああっ!」
ライアーが苦しげな叫び声を上げた。
体に激痛が走り、フィレーシアンを握る事さえ不可能になる。
「闇の文字・・・」
フィレーシアンを地に落とし、必死に激痛を押さえようとするライアーにフリードは歩み寄り――
「苦しみ!」
その体に、新たな文字を描いた。
「ぐああああああああああっ!」
激痛と共に己を襲う攻撃に、ライアーは膝をつき、倒れる。
その姿を見下ろし、フリードは無言でその場を去ろうとし―――――
「待て・・・ジャス、ティーン・・・」
「!?」
背後から聞こえてきた声に驚愕し、振り返る。
息を切らし、体中に痛々しい傷を作ったライアーが・・・立っていた。
「俺は、貴様を・・・倒さねば・・・ならない・・・無駄、な争い・・・ほど・・・アイツが好まん、物は・・・ない・・・カハッ・・・」
必死に立ち上がろうとするが、ライアーは力尽き倒れ込む。
「バトル・オブ・フェアリーテイル、残り28人」
【ライアーVSフリード】
【勝者:フリード】
「そんな・・・ライアーも負けちゃった・・・」
ハッピーが呟く。
「やっぱ俺が行くしかねーだろ!」
「お前は出られんじゃろう」
ナツとマカロフは更に口論する。
すると、硬いもの同士が当たるような音が響いた。
ガサゴソと、バーカウンターの方から音がする。
「誰!?」
コトン、とネジが1本転がった。
そっちに3人の視線が向かい、物音の主はひょこっと顔を出す。
「ガジガジ・・・」
「ご機嫌麗しゅう」
顔を出したのは鉄製の食器を食べるガジルと、当然のように鉄やら釘やらで溢れたバケツを持つシュランだった。
「お前らー!」
「食器を食べんなー!」
「鉄はガジル様の食糧ですわ」
そう返すシュランを残
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