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漆黒連斬!」
吼え、縦にレイピアを振るう。
「くっ・・・」
「まだ終わらんぞ!」
至近距離の攻撃に顔を歪め距離を取るフリードに向かって跳び、今度は横に振るう。
その状態から宙を一回転し、落下しながら空にレイピアを振るった。
「常夜!」
叫び、着地する。
と同時に小規模の闇が発生し、フリードを包んだ。
・・・かのように見えた。
「中々だ。だが・・・隙がある」
フリードは間一髪のところで避けていた。
立ち上がり、真っ直ぐにフリードを見据えるライアー。
「なるほど。習得途中の攻撃は当てにならんか」
呟き、構える。
(奴は雷神衆のリーダー、つまりはビックスローやエバーグリーンをも超える実力があるのだろう・・・術式だけで強くなれるとは思えん。何かを隠している・・・攻撃系であり、術式に似た文字系の何か・・・マクガーデンと同じ立体文字か?)
思考を巡らせながら、その目に戦いの意志を宿らせる。
そしてふと、地面に目を落とし・・・僅かな笑みを浮かべた。
(そうか。ならば・・・!)
ライアーはフィレーシアンを槍へと戻し、その切っ先を地面に突き刺す。
「?何を・・・」
予測不能、理解不能、意味不明なライアーの行動にフリードは首を傾げる。
突き刺さったフィレーシアンの切っ先に魔力を込め、ライアーは吼えた。
「魔滅連斬!」
その瞬間、地面の何か所かが淡い紫の光を帯びる。
左手でフィレーシアンを握り、右手をゆっくりと上げ―――――――
「破!」
一気に光を消滅させた。
光は強く発光し、空に吸い込まれるように消えていく。
「なっ!?」
「これで対等だ、ジャスティーン。貴様が仕掛けた術式は俺のいる場所から一定範囲内には存在しない」
魔滅連斬。
切っ先を突き刺し魔力を込める事で、術者を中心とした一定範囲内の設置型魔法を全て消し去る。
「何故、術式があると解った?」
「俺の武器、フィレーシアンには魔力探知の能力がある。術式が存在するか否かは俺には解らんが、フィレーシアンを突き刺せば一発で判断出来る。これで小細工は無し、対等なる戦いが出来るぞ」
抜いたフィレーシアンの切っ先をフリードに向け、鋭い光を目に映すライアー。
その言葉にフリードは暫し目を伏せ――――――――
「いいだろう。ここからは小細工無し、真正面からお前を叩き潰す」
その目に、鋭い光を宿した。
「っ・・・!」
その鋭い、刃のような光にライアーは軽く身震いする。
身震いを押さえるようにフィレーシアンを強く握りしめ、息を短く吐いた。
(奴が術式以外に何をしてくるかは解らん。ただでさえ関わる事が無く、ギルドに顔を出す事さえも
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