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正義と悪徳の狭間で
導入編
麻帆良編
導入編 第7-M話 麻帆良という街
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う。
ただ、刹那の主観として余裕をもって捕縛できるのにあえて殺した、っていうなら、万一逃亡される事を考えたとか、奥の手を警戒して、って事じゃないんなら良い事じゃあないかもな。
間違ったと思うなら改めればいい、誰だって間違う事はある。過去は消せないが今と未来はこれから選べる。
それに悩んでもいい、それは自然な事だ。でも、それで刃を鈍らせるべきでもない、前を見るべきだ、やらないといけない事があるならなおさらな」
「はい、ありがとうございます、千雨さん」
刹那がすごく私を尊敬を含んだ眼差しでみつめてくる…
これ、ごくごく初歩的な人心掌握術というか洗脳術なんだが…見事に引っかかってないか?

…私は外道に近い生き方をしてきたといったよな?刹那さん。





朝食を済ませた私達はお互いにする事があるから、とそれぞれ麻帆良の街に繰り出していった。
予定では夕方に合流し、今日もマナと刹那と三人で夕食にする予定だ。

服装は私服、ジーンズに薄紅色のパーカー、それにショルダーバック。今日も目的は私というアンブレラの窓口ができた事を客となる魔法関係者に知らせる事と探索だ。
この都市の支配者から公認をもらっているとはいえ、まさか露店や屋台を出して武器を売るわけにはいかない…カバー店を出せる身分でもない限り。
挨拶周りとか営業がなかったとは言わないが、普段は好きに過ごせていたのって本当に恵まれていたと感じる。

「すいません、少し聞きたい事があるんだけど、いいかな?」
そんな具合で商店街を歩いているとなかなかに油断できない雰囲気を纏った黒人男性に声をかけられた…客だとは思うが…
武力衝突と武器は何が何でもいけない、と言うガチガチの平和主義者の魔法使いにはうちの組織は受けが悪いからなぁ…
「はい、なんでしょうか」
「贈り物に日傘を探しているんだけど、良い店を知らないかな?」
「いくつか尋ねる価値のありそうな店を見かけましたよ、どういう日傘をお探しですか?」
「そうだね、刺繍の入った日傘、たとえば犬とか猫とか…狼とかの動物の刺繍がしてあるような物とかを」
少なくとも、私が何なのかは知っているのは間違いない。
「なら、思い当たる店があるので案内しますよ、ついてきてください」
「ああ、よろしく頼む」
案内と称して人通りの少ない道に入り、認識阻害を張る。秘密保持ならもう少し路地裏に入るべきだが、何かあった時に一般人を巻き込まないという魔法使いの最低限のルールとやらを利用する頼るためだ。

「さて、何をご所望でしょうか」
「ああ、9mmパラベラム弾規格の弾丸をいくつか買いたいんだけど、取り扱ってるかい?」
「ええ、魔法式の物に限れば問題ありません、基本的な物に関しては本日中にご用意できます。
銃関係の商品の販売にあたって
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