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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第239話】
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中だったわ。 ……でも、やっぱり気になったから一応目は通したけどね?」
真顔でそう言う鈴音――中国もやはり、まだ覇権を狙ってるのだろう。
鈴音が軍で訓練って言ったのが証拠だ。
だが実際に訊いても否定されるだけだろうが。
「……あの時は私もびっくりした。 ヒルトの家の前には各国のマスコミが集結してて、プライベートも何もなかったって感じだし……普通、そういうのってちゃんとマナーを守るものだと思ったんだけどなぁ……」
未来は当時のマスコミのマナーの悪さを思い出してるのか、怪訝な表情を浮かべていた。
「……でも、それ以上にお兄ちゃんが一番大変だったから……。 ……お兄ちゃん、ほぼ一ヶ月近くIS関連の研究所に無理矢理連れていかれて、お母さんから訊いたけど下手したら解剖されてたかもって聞いたから……」
そう告げる美冬の表情は今にも泣きそうなぐらい暗く、言ってて落ち込んでる様に思えた。
「……実際、解剖される一日前だったんだけどな。 ――てか、今でも学園にはその研究所の職員が人類の未来の為、有坂緋琉人の身柄を引き渡していただきたいって直接来てるぐらいだしな。 ……まあ、家に近づく事が無いのと、外で突然の誘拐が無いところを見ると学園の圧力が効いてるのかもしれないがな、これが」
そう俺が説明すると、明らかに空気が重くなったのかセシリアが――。
「……ヒルトさん、無事で何より……ですわね。 ……辛かったのではありませんか?」
「……まあな、時折夢に見るが……あそこの一ヶ月は正直キツかったな。 ……聞きたいか?」
俺がそう言うと、皆が首を横に振って――。
「……ぃぃぇ、聞けばわたくしは……その方達を許すことが出来なくなりますわ。 語らなくても、ヒルトさんの瞳が物語っていましたもの……」
悲痛な表情を浮かべると共に、その当時に俺がされたことを想像してか少し瞳が潤むセシリア。
「……まさか日本の研究所が――……でも、わかんないわよね。 その研究者って、ヒルトの人権を無視してまで人類の未来の為何て、何で言えるのかしら……」
言葉の節々に苛立ちを見せる鈴音。
……怒ってくれてるのだろうか?
「……僕もデュノア社でバイタルチェックとか、色々な検査をされたけど……解剖までは……。 ……ヒルトを解剖してまで、僕は人類の未来何て、いらないよ……」
シャルもセシリアと同じように悲痛な表情を浮かべ、瞼を閉じて口を真一文字に閉じた。
「……ヒルト、辛い思いをしたのだな……。 ……すまない、今の私には聞くことしか出来なくて……」
「……ははっ、まあ今まで言わなかったからな。 聞いてくれてありがと
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