スーパーロボット大戦OG外伝
0499話
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共にいるその2機には見覚えがあります。そしてその2機と共に行動していたミロンガが見当たらない。つまりあの時にミロンガに乗っていたムウ・ラ・フラガとは……」
「正解だ。俺の偽名だよ」
「……そうですか。それで納得しました」
「何をだ?」
「あの時、何故そこのガーリオン・カスタムがラウルに最後の1撃を放とうとした時に乱入してきた理由が、です。ラウル達の話ではアクセル大尉と彼等は前の世界からの知り合い……それも、小さい時からの付き合いだったとか」
ん? 確か原作だとラウル達はクロガネに所属した時には自分達が向こうの世界から転移してきた事や、時流エンジンについては秘密にしていた筈。だがここでは違うのか? 一瞬そう思ったのだが、すぐに納得する。恐らく俺とラウル達との関係がどこかから漏れ――あるいはラウル辺りが口を滑らせ――シャドウミラーである俺とラウル達の面識があるという所からラウル達が俺達と同じ世界から転移してきたのだと知られたのだろう。OG外伝の原作だと確かラウル達はこの時期必死に時流エンジンについて秘匿していた筈だが……この世界だと違う訳か。
「ラウル達と知り合いだから助けた……と言う訳じゃないがな」
ユウキへとそう通信を返すと、クロガネからも通信が送られて来る。
『アクセルさん! やっぱり無事だったんですね』
そこに映し出されているのはラウル達の中でも随一の開発技能を持つミズホだ。笑みを浮かべつつ俺へと視線を向けている。
『アクセルさんが無事という事は、レモンさんも?』
次いで通信に出たラージの言葉に頷く。
「ああ。もちろんレモンも元気だ。本拠地でいつも通りに研究をしているさ」
『そうですか、それを聞いて安心しました』
「……アクセル・アルマー。お前がムウ・ラ・フラガと名乗っていたのは理解した。つまりお前はイスルギに匿われていたのか?」
「惜しいな、ゼンガー・ゾンボルト。多少違う。確かにイスルギ重工と手は組んでいるが、それもバルトール事件が始まる少し前からだ」
「つまりお前達はシャドウミラーとしての戦力を保っていると考えていいのか?」
イスルギが手を組むだけの価値が俺達シャドウミラーにあるのかと、言外に問いかけてくるゼンガーに小さく頷く。
「そうだな。戦力に関して言えば全く問題無い」
正確に言えば、ホワイトスターの事を考えればこの世界にいた時よりも格段に上がってはいるんだが……わざわざそれを言って警戒させる必要もないだろう。
「では1つ問う。お前達シャドウミラーの今の目的はなんだ? インスペクター事件の時に言っていた永遠の闘争を今も尚求めているのか?」
……そうか。そう言えばこいつ等にその辺の話はしていなかったな。ヴィンデルの件についても言ってないし。
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