第五章 StrikerS編
第百四十六話 『公開意見陳述会(4) 激化する戦闘』
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
上がりだして槍に集中していっている。
(弾き飛ばされるのにそう時間はかからねーな…!)
あたしの考えは、どうやら正解らしく、やがてあたしとゼストの力が臨界点を超えたのか鍔迫り合いが耐え切れなくなり、この場の空気が悲鳴を上げだして魔力がバーストして爆発を引き起こす。
それで鍔迫り合いは一旦終了となり、あたしとゼストは距離をとる。
ゼストは槍を構えながらも薄く、しかしはっきりと口を緩めて、
「(若いが、だが…)―――いい騎士だ」
「ありがとよ!」
褒められたので素直にそう返しておく。
なにか気のせいかな? 融合騎のアギトがゼストの中で「褒めてる場合かよー!」と駄々をこねている姿が幻視したような?
でも、何度か打ち合って分かったことがある。
それでリインに話しかける。
《気づいたか、リイン?》
《はい! 融合相性があまり良くないみたいですね。ユニゾンアタックの時に微妙にですがタイミングがずれています!》
二人で相談をしながらもさらにゼストと打ち合う。
やっぱりな。手応えに若干違和感がある。
押し切れば勝機はこちらにある…!
今がその時だ!
だけどあちらもそれは分かっているらしく、
「アギト! ユニゾンを解除しろ。あの騎士にフルドライブの一撃を叩き込む!」
「(フルドライブか…。やつの切り札だろうが、どうやら底が見えたみたいだな! あたしはまだ全力を出し切ってねー!)」
《ヴィータちゃん! 叩くなら今です! タイミングを見誤らないようにお願いします!》
《おうよ!》
さらに見てみれば内輪揉めでも起こしているのかユニゾン解除はされないで、代わりに槍に炎が宿るという分かりやすい反応までしてくれる。
「…いくぞ!」
「来い!」
それからまた戦いは激化していくのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side アルトリア・ペンドラゴン
ノーヴェという少女は何度も私に向かって椀部の武装からビームを撃ってきますが、
「そんなものが効くとお思いですか?」
剣を振るいすべて弾く。
「てめぇ、一体なにもんだよ!」
「私ですか? 私は機動六課セイバーズ隊隊長の融合騎ですが?」
「融合騎がこんなに強くていいのかよ!?」
「何を言いますか。強さなど千差万別、貴女は融合騎を舐めている節があるようですね」
「くっそ! ウェンディ! あたし一人じゃこんな化物相手は無理だ! 援護を頼む!」
ノーヴェがウェンディという少女に助けを求めますが、無理でしょうね。
なんせあちらは私達が手塩にかけて鍛えてきたフォワード陣四人が相手なのだ。
その答えとも言うべきか返事が帰ってきました。
「む、無理っスよ〜! こいつら戦闘機人の戦い方を分かっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ