第五章 StrikerS編
第百四十六話 『公開意見陳述会(4) 激化する戦闘』
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ト」
あたしの口上に低い声で、しかしはっきりと男は名前を名乗ってきた。
あたしは聞いたことのない名前だったが、後で調べればいくらでも出てくるだろうから、今は戦闘に集中する。
「勝負だ!」
「………ッ!」
あたしが声を大きくそう宣言する。
そして男―――ゼストは無言で槍をあたしに向けて構えた。
そしてあたしは一気に魔力をスピードに転換させブーストしゼストに突っ込む。
ゼストも両手で槍を構えて疾駆してくる。
動きは遅いが、その代わりに重さがかなりある。
最初のアイゼンと槍のぶつかった衝撃で、瞬時にパワータイプだという事をあたしは悟る。
だけどな、あたしだって叩き込むことに関してはヴォルケンリッター1を自負している。
負けていらんねー!
「うらあああーーー!」
「ぬぅ!?」
アイゼンを思いっきり振り抜きゼストを後方に弾き飛ばす。
よし! あたしでも対応可能範囲のレベルだ。
ゼストの防御力はなのはよりかなり下、フェイトよりスピードはない、シホよりも俊敏でない。
サーヴァント連中と比べればその差は一回打ち合っただけで一目瞭然。
今まで人間では決して敵わないと言われてきたサーヴァントの奴らにフォワード陣だけじゃなくあたしも鍛えられてきたんだ!
だから、このくらいの敵を相手に遅れをとってはいけない。
ぜってー勝って目的を聞き出してやる!
それから何度もゼストと打ち合いを続けて、
「でやああーーー!!」
「はあああーーー!!」
グラーフアイゼンとゼストの槍が衝突を起こし、力が拮抗して、結果は鍔迫り合いと相成った。
そこであたしは「聞き出すなら今しかねぇ!」と思い咄嗟に問いかける。
なのはじゃねーけど、ただ叩き潰すだけじゃなく理由を聞かないことには話になんねーからな。
「ゼストって言ったな!? 目的を言えよ! 何を企んでやがる!」
「………」
語りかけてもあえて無言を通すらしい。なら、まだ続けさせてもらう!
「納得できる内容なら管理局はちゃんと話を聞く! だからお前の話を聞かせろ! どうにかできるかもしれないぞ!」
「―――若いな…(話で解決できればこうして戦いなど起こらないのだぞ? 幼き騎士よ)」
あたしのセリフがなにかの琴線に引っかかったのだろう。
ゼストはただ一言、「若いな」というセリフを残し、鍔迫り合いでさらに力を込めてきた。
舐められたな…。
そして、パワーで押し切ろーってか? 上等じゃん!
《リイン!》
《はいです!》
リインとの連携でさらにあたしの方でも力を上げて鍔迫り合いをさらに押し返す。
「なら、もう言葉は必要ねー! 叩き潰してから白状させる!」
「くっ…!」
鍔迫り合いは続く。
するとゼストの体から次々と炎が
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